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2019-10-24 17:25:00
30年以上コレステロールが悪者だったのがひっくり返りました
アメリカやイギリスなど欧米でも、30年以上にわたって
「総脂肪と動物性脂肪の多い飽和脂肪酸の摂取量を抑えよう」という
食事指導が行われてきました。
しかし、2015年2月に、イギリスの医学雑誌にある研究結果が発表されました。
それは、「食事指導を実行してもしなくても、心筋梗塞などによる死亡率は変わらない」
というもの。
健康な人と、脂肪が高い患者を対象にした複数の研究を分析し、血中コレステロールを減らすような、
これまでの食事指導にはなんら根拠がないことを示しました。
日本の脂質栄養学会でも、
「コレステロールが低いほど死亡率が上がること」
「日本人は、コレステロールが高いといっても欧米に比べて低すぎること」
「女性の99%が薬でコレステロールを下げる必要がないこと」が、
データで明らかになりました。
これにより、2015年4月にはとうとう厚生労働省が
「コレステロールの食事での摂取制限」を撤廃しました。
それを受けて日本の動脈硬化学会も同年5月に、厚生労働省の基準撤廃に賛同。
コレステロールの悪者説が否定され始めてきました。