②毎日更新の情報
BCAAの実際の効果が明らかになっている今、サプリメント選びは慎重に行って下さい。
サプリメントの事は以前の記事でもかいたことがありますが、今回はその中でもBCAA。
「BCAA」、聞いたこともあるサプリメントだと思います。
この効果としては
「筋肉の成長や筋肉の分解を抑制させる働きが主なサプリメント。」と、うたわれています。
要するに筋肉がつきやすくなるし、筋肉が衰えるのを防ぐ役割という事。
どこのBCAA販売サイトや商品にも、このような効果が記載されているのを多く見られるかと思います。
よってダイエット中やスポーツ競技の減量時にBCAAを摂取している方も多いのではないでしょうか?「筋肉は減らさず体重を落とすためにも」という使い方をしている方が多いのでは?
僕はというとボクサーの減量時。
周りからよく教えてもらう事が多く、もちろんたくさんのサプリメントやBCAAの種類を試してみたりもしました。
周りは「効いてる効いてる」という声もありましたが、僕自身、自分の肌感。要するに体感できなければ服用を続けない。
それはいくら有名なサプリメントでも。
有名BCAAサプリメントのム〇シもたくさんのボクサーが服用していたのを見てきました、僕自身効いた試しがないのでどのメーカーでも継続してBCAAを服用する事はありませんでした。
そして今現在、健康のセミナーや講演をするにあたっても、ジムで指導するためにも調べて教えなければいけない中、このBCAAを調べなおすタイミングがありました。
このBCAA、科学的根拠としては筋肉の成長や筋肉の分解を抑制させる働きに対してたいした働きがない事。
さらに減量中やダイエット中などでの効果がないというより「逆」。
ここからが本題です。
ダイエット中や減量時、体の栄養素がなくなっている時は真逆の効果になってしまう事。
空腹時のBCAAはたんぱく質合成能力を減少させる。
たんぱく質分解を促進。
アミノ酸の吸収能力を低下。
という研究結果が論文になっています。
そしてその上、BCAA商品表示には0㎉とされていますが、アミノ酸自体にカロリーがあるため実際は0㎉ではありません。
色々な事を含めても減量時やダイエット中にBCAAを飲むと言うことは体にマイナスしかありません。
筋トレ中にBCAAを摂取する時も注意です。
BCAAを単体で摂取すると筋肉の分解は抑制するものの筋肉の合成も抑制してしまうという。そうなると意味がありませんね。
様々な人がBCAAを摂取、そして勧めている方もいらっしゃいますがBCAAはこれが現実なんです。
BCAAやプロテインの効果が勝手に独り歩きして、様々な誤解をまとって伝染してしまっている事。
ボクサーをはじめ様々なスポーツ選手でも取り入れてしまっている方も少なくないはず。
ですがこれが現実なんです。
※プロテインとの併用摂取での相乗効果の研究データは存在しています。
こう見てみてもBCAAをそれでも摂取していきたいと思う事はそれほどないのかなと思います。
プロテインの時も記載しましたが、プロテイン自体はあくまでも「たんぱく質」。
普段の食事生活ができているのであればプロテインよりそっちの方が全然健康なんです。
「健康」のためにサプリメントやプロテインを勧められるときは一旦待った!ほうがいいですね。
サプリメントも商品メーカーが販売をしやすいようにひとつの栄養の元を過大評価して販売する傾向。
効果のあるサプリメントとしては片手で数えられるくらいしか発表されていません。
「たくさん聞く名前だから。」「良く聞く名前だから。」でサプリメントを摂取していると、これこそ色々なサプリメントや病院をはしごしていくドクターショッピングになりかねませんのでご注意下さい。
ハニーラルヴァは1月3日までお休みで4日からスタートです
今年もお世話になりました。
今年も様々な方に支えてもらいハニーラルヴァが年末を迎える事ができました。
皆さんの意識の向上に置いて行かれないよう、健康の勉強に励むことができました。
サポートができるように勉強を怠らないようにするのがトレーナーの使命とも考えています。
来年も、根拠のある健康と運動を伝えていけるよう頑張りますので宜しくお願い致します。
『ゾーンに入る』とは?
スポーツ競技をしている人は経験があるかもしれません。
僕がボクサー現役時代もそうあったかもしれない「ゾーンに入る」という事。
僕自身がその時がゾーンに入っていたのかは分かりませんが、試合中リング上で相手のパンチがゆっくりに見え逆に「わざと遅いパンチを打っているのか?」と思ってしまうほどの体験はありました。
だから早くパンチをかわしてしまえばそれはそれでタイミングと空気が崩れる、となんだかぎこちなくしっくりこない状態は何度かありました。
その時の状態で覚えている事は、緊張感と高揚感と恐怖感がはち切れんばかりで興奮が最高潮に達している時だったと思います。
僕の場合はスロースターターと言われていましたが序盤から相手に全力で向かうファイトスタイルだったため、よくこういう「ゾーン?」らしき状態の時は初めのラウンドだった覚えがあります。
でも先ほど書いた通り、相手のパンチが遅すぎて逆に色々勘ぐってしまった(わざと遅くしているのか?)ので、避けるのが早すぎてそのあとのタイミングや試合のコーディネートにずいぶん狂いが出た気がします。「計算が合わなくなる」みたいな。
あとあとその相手のパンチスピードは全力だったなと分かりましたが、僕は慎重に慎重を重ねるタイプだったのでそこで見切りを付けず、最後まで危ない橋は渡らずの試合運びでした。
それは置いておいて、ゾーンには2種類あると言われています。
スポーツ科学や心理学の分野では「ゾーンには1種類しかない」という事が前提でした。
サザンクルス大学で心理学を研究している研究チームの資料が面白かったので載せます。
ゾーンには「フロー」と「クラッチ」の2種類。
フローは余裕で「実現させる」。
クラッチは瞬間的・意図的にギアを上げて「実現する」。この2種類。
この2種類のゾーンについてはまた後日記載していきます。
なぜ運動が良いのか?歴史から見てみましょう。
人類は二百五十年前は狩猟採集民族。
そして1万年前にやっと農耕民族に。そしてそこから産業革命に入ったのは人類の歴史的に見てもつい最近の250年前。
まだ人間の生物としての歴史は狩猟採集民族と変わりありません。
身体がほんの数百、数十年で進化するほどではないという事。
人間は「動く」「走る」「休む」。これが人間。
運動という「動く」という事は人間の体を使う当たり前。
BDNFが増えるのは当たり前。運動して脳が発達するのは当たり前。というわけです。
「運動しない」「動かない」という事は人間として真逆の生活方法で体が衰えるのは当たり前という事になります。