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進化してきたのは「男性が女性化」のおかげ
アメリカのユタ大学とデューク大学により発表。
「太古の昔、とある時期を境に、人間は学問、道徳、信仰などで社会をまとめることを覚え、
彫刻や壁画のような芸術をたしなむようになった。」
このような文化的開花の鍵となったのは、社会がより女性的、協力的になることで、
そのため男性ホルモンの一種であるテストステロン値の低い個体が選ばれてきたのではないか。
古代人現代人合わせて1,400もの頭蓋骨を分析してきた、デューク大学シエリ氏は謡っています。
男性ホルモンの一種「テストステロン」低下は、人間の闘争心や孤独願望を下げ、新設で協力的になることと関連している。
例としてシベリアキツネは太古と比べ、気短かではなく、攻撃性ではない個体を選んで交配させていくうちに、
20世紀~40世紀であどけない風貌をもつようになり幼いふるまいをするようになった。
また、霊長類の中でもヒトに最も近い好戦的なチンパンジーと平和主義のボノボを見ても、
同様の変化が認められるという。
オスが主導権を握る力社会でテストステロンが高く、喧嘩が多いチンパンジー。
一方、メスのほうが優位にあるボノボは、社会関係に何らかの緊張が加わった場合、
老若男女問わず性器を擦り合わせて若い。穏やかに解決してしまう。
社会的摩擦の少ないボノボは、テストステロン値が低く、雄雌の性差も小さい。
チンパンジーは年頃になるとテストステロン値が上昇するが、ボノボのオスにはそれがない。
チンパンジーはストレスを感じるとテストステロン値が上昇するのに対し、
ボノボはストレスホルモンのコルチゾールが生成。
人間社会はストレスを生み出す場所。
ヒトも理想の社会を形成するにあたり、何万年物テストステロン値の低い、
より協力的で忍耐力のある個体を選んできたのだろうか。
しかしもしそうだったとしても、これが文化的イノベーションを促すのなら、
男性が『女性化』を悲観することはないだろう。
続けてシエリは、
「かつて古代人たちが共に生活するようになり、新たな技術を誰かに伝えようとした時、
互いに辛抱強さがなくてはならなかったはず。
人類の文化的成功の鍵は、協力的で仲良くでき、相手から学び取れる能力なのです。」