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2020-10-12 00:18:00
乳酸を疲労の原因と言わないで!
「乳酸は疲労をおこすものではなく、疲労を防ぐために乳酸ができる。」
この事実を最初の述べたのは、乳酸があまりにも体に悪いというフレーズが多すぎるから。
「ダイエットするにはカロリーを減らしましょう」のフレーズと同じです。
過度な思い込みが独り歩きして、今でもカロリーを極度に減らしてダイエットしてしまう人がいるのと同じ。
乳酸については過去にも記事にしたことがありますがもう一度。
体内は中性に保たれていて、筋肉を使うと乳酸が作られ徐々に中性から酸性に偏っていきます。
ここでも注意なのが酸性に偏ってもそうした酸性を防ぐ機構が、体には存在していることを頭に入れていてほしいと思います。
「乳酸=酸だからそれで体内が酸性になって筋収縮などがうまくいかなくなる」と根強く勘違いしている指導者もいます。
長時間の運動では乳酸の原料の糖が減るので、より乳酸ができにくくなります。
有酸素運動でも極度の無酸素運動でも血中乳酸濃度が低下します。
よって疲労困憊になるのが乳酸でないのが実証されています。
そして逆に乳酸があると筋収縮がよくなるとか、疲労のひとつの原因でもあるカリウムの関係で筋収縮の低下が制御されることも研究で分かっています。
ようするに疲労回復の手助けになっているという事。
乳酸に限らず、どの物質でも適量であればプラス。多すぎたり少なすぎたりすればマイナス。
この関係が分かっていれば極度に「乳酸!乳酸!」などと思わないようになってくれればと思っています。