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肩甲骨はがし?それって。
肩甲骨はがしというネーミングが巷にあります。
体の構造上、肩甲骨がはがれる事はまずありません。
「肩甲骨まわりの筋肉をほぐすことによって固まった動きを緩めましょう」というフレーズがあります。
要するに、肩甲骨まわりを緩めれば肩甲骨まわりの動きが連動し、体の使い方が良くなるという事。
それは違います。
緩い部分もあり固い部分もあるからこそバランスが良いという事。
柔軟性と同じです。
自由性と安定性が両立してこそのバランスです。
それに肩甲骨全体が緩まることはありません。
ネーミングからして、はがしたほうが良さそう!と思ってしまうでしょうが、
肩甲骨と肋骨の関係性もあるので、肩甲骨を例え緩めただけで体の動きが良くなる事はありません。
そして肩甲骨が浮いている事が良いと言われ、肩甲骨の内側に指が入ると良いと言う目標を立てる方もいらっしゃいます。
腕を動かすためのバランスを取るのが肩甲骨のため、肩甲骨の内側を浮かせて指が入るようなことができてしまえば逆にバランスが悪くなります。
もうひとつ、肩甲骨まわりには褐色脂肪細胞があり、そこを活性化すると痩せますみたいなキャッチフレーズも聞きますが、褐色脂肪細胞は肩甲骨だけじゃなく、
身体の至る所に褐色脂肪細胞があるので肩甲骨まわりだけやって活性化に繋がることはありません。
「はがす」という言葉が先行し、はがすためのストレッチなどが紹介されていますが、「はがす」事が体の構造上ありえない事が分かります。
ですが肩甲骨はがしというネーミングがインパクトあって「はがす」事に着目してしまいますが、肩甲骨まわりのストレッチが悪いとは思いません。
肩甲骨まわりをストレッチすることで肩周りや首周りの緊張もほぐれるでしょう。
「はがす」ことはネーミングの遊びとして捉え、本当にはがれるんだ!はがすために頑張ろう!という事だけにはならないように注意して下さい。