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急性アルコール中毒者に最初に行う事
アルコールの過剰な摂取による急性アルコール中毒。
この介抱の目的は「患者さんを死亡させない事」。
コロナが少しずつ緩まり、お酒を提供する飲食店さんにも客足が戻ってきている反面、
年末に近づいているせい?もしくは自粛のストレスが解放されてきているせい?
急性アルコール中毒での救急搬送が日に日に増えていると、医療従事者が語っていました。
僕自身も上級救急講習を受けており、AEDの使い方や介抱の方法を学んできましたが、
それも合わせてこのホームページに急性アルコール中毒の注意点を記載しておきます。
急性アルコール中毒のパターンは、
➀血中アルコール濃度が上昇し、呼吸数や血圧、体温の低下が起きるパターン。
②嘔吐物によって気道が閉塞し、窒息する場合もあります。
このパターンを防ぐために行う事は、周囲にある毛布や洋服で体を暖め、そして回復体位にする事。
画像が「回復体位」です。
回復体位は、呼吸は正常だけでも反応がない患者への姿勢。
➀患者を横向きにする
②下に位置する腕を前方に伸ばす
③上に位置する腕を曲げて、その手の甲の上に患者の顔をのせる
④上に位置する脚を90度に曲げ横向きを安定させる
この回復体位で、舌根沈下や嘔吐物による窒息を防ぐことができます。
そして病院に行かなくてはならない場面とは?
患者を介抱し、命の危険性を感じたらすぐに病院です。
以下の項目にひとつでも当てはまったら病院に向かいましょう。
➀大きいイビキをかいている
②痛みや刺激に反応しない
③体が冷たくなっている
④呼吸が状態不安定
⑤頭を打っている可能性がある
特にめいてい状態中の頭部打撲によって、外傷性くも膜下出血の可能性は少なくありません。
意識の状態がめいていなのか頭部外傷によるものなのかはCTを撮らないと分かりません。
この場合にも病院は必要不可欠です。
そもそもの安全対策は、単純に急性アルコール中毒にならないようにすること。
これ以上ありませんね。