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2025-04-27 11:46:00

身体に入る呼吸の量はどれくらい?それが分かれば呼吸を意識できる

身体に入る呼吸の量はどれくらい?それが分かれば呼吸を意識できる

【呼吸の質を高める】

 

─ なぜ「長くゆっくり」が身体に良いのか? ─

 

「吸って、吐く」


ただそれだけの呼吸にも、実は“効率の良い方法”があります。

 

ハニーラルヴァの朝活フィットネスや一般会員様向けの呼吸法トレーニングでもお伝えしているのは、


『長く吸って、長く吐く。吸うことも吐くことも、ゆっくりと』という呼吸の基本です。

 

なぜこの「長く・ゆっくり」が、健康に良いのでしょうか?

 


◆ 呼吸1回で肺に届く空気は、実は350mlほど

 

人は1回の呼吸で約500mlの空気を吸い込みます。


しかし実際に肺の中の「肺胞(はいほう)」に届いて酸素交換ができるのは、約350mlだけです。

 

残りの150mlは、口や気管・気管支など肺胞までの“通り道”に留まり、酸素交換に関与できません。これを**「死腔(デッドスペース)」**と呼びます。

 

この150mlという空気量は、どれだけ深く吸ってもほとんど変わりません。

 


◆ 呼吸が速いと“届かない酸素”が増えてしまう

 

例えば、10秒間でゆっくり1回呼吸をした場合:

 

  • 吸気量:500ml

  • 死腔:150ml

  • 肺胞に届く酸素:350ml

しかし、10秒間で2回の浅く速い呼吸をするとどうなるでしょう?

  • 吸気量:1回あたり250ml × 2回 = 500ml(合計同じ)

  • 死腔:150ml × 2回 = 300ml

  • 肺胞に届く酸素:たった200ml(500ml - 300ml)

つまり、呼吸回数が増えるほど、無駄になる酸素が増えるということです。

 


◆ ゆっくり呼吸は、自律神経にも効果がある

 

早く浅い呼吸は交感神経(緊張・興奮モード)を活性化させ、ストレスを強め、身体に疲労を蓄積させてしまいます。


逆に、ゆっくり深い呼吸は副交感神経(リラックスモード)を優位にし、自律神経を整え、ストレス耐性や睡眠の質にも良い影響を与えることが知られています。

 


◆ 学術的な裏付け

 

  • 『呼吸の死腔とガス交換効率』
     出典:West, J. B. (2012). Respiratory Physiology: The Essentials
     → 呼吸のデッドスペースは成人で約150mlとされており、早い呼吸では酸素効率が著しく低下すると解説されています。

  • 『ゆっくりした呼吸と副交感神経の関係』
     出典:Zaccaro et al. (2018). Slow breathing and cardiovascular variability: a systematized review. Frontiers in Human Neuroscience
     → ゆっくりとした呼吸が副交感神経を優位にし、ストレスや不安の軽減に効果があることが報告されています。


◆ 日常から、呼吸を変えていこう

 

呼吸は、誰もがいつでも行っている生命活動です。


だからこそ、「ゆっくりと、長く吸って吐く」というちょっとした意識が,健康維持・疲労回復・ストレス軽減など、多くのメリットにつながります。

 

ハニーラルヴァでは、こうした科学的に裏付けられた呼吸法を通して、皆様のクオリティ・オブ・ライフの向上をサポートしています。

 


🧠 小さな意識が、大きな変化を生む。

 

 

さあ、今日も深く、ゆっくりと呼吸してみましょう。

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