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刑務所に入ると糖尿病が良くなるワケ②

刑務所に入ると糖尿病が改善するそんな話を聞いたことはありませんか?
実は、これには科学的な裏付けがあります。鍵となるのは、「水溶性食物繊維」と「生活習慣の安定」です。
◆ 刑務所での食生活の特徴
刑務所では、主食に「麦飯」が採用されていることが多く、これに含まれる水溶性食物繊維の摂取量が非常に多いのです。
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不溶性食物繊維:一般人と受刑者で大差なし
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水溶性食物繊維:一般人の約5倍
この水溶性食物繊維は、腸内環境を整えるだけでなく、血糖値の上昇を緩やかにし、インスリン抵抗性を改善する効果があることが複数の研究で報告されています。
◆ 医師も驚く“改善例”
ある受刑者の例では、入所時95.7kgあった体重が、1年9ヶ月(21ヶ月)で66kgまで自然に減少。
月平均約1.4kgのペースで、医師が驚くほどの「理想的な減量」が実現されたのです。
注目すべきは、特別なダイエットや食事制限は行われていない点。
むしろ、カロリーは1日2,500kcal前後と、一般成人男性の標準摂取量に近い数字です。
◆ 規則正しい生活こそが最大の薬
このような体重と血糖の改善の背景には、以下の「当たり前」があります。
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安定した睡眠時間
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減らさないバランスの良い食事
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適度な運動(作業や体操)
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毎日の決まった生活リズム
医師の間では、刑務所での改善を見越して、糖尿病薬をあえて投与しないケースもあるほどです。
◆ ハニーラルヴァのアプローチ
私たちハニーラルヴァのオンラインダイエットでは、この「生活習慣の質(QOL)を高める」という本質に着目し、次の3つを徹底してサポートしています。
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減らさない食事(必要な栄養はしっかり摂る)
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安定した睡眠と生活リズムの確保
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無理のない運動習慣の構築
ただ体重を落とすだけのダイエットではなく、「身体を整える=健康を取り戻す」ことを目的としたサポートです。
◆ 関連論文
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Chandalia M. et al., "Beneficial Effects of High Dietary Fiber Intake in Patients with Type 2 Diabetes Mellitus", New England Journal of Medicine, 2000.
→ 水溶性食物繊維がインスリン感受性を改善したという代表的研究。 -
Makki K. et al., "The impact of dietary fiber on gut microbiota in host health and disease", Cell Host & Microbe, 2018.
→ 腸内細菌と血糖コントロールの関係を明らかに。
◆ 最後に
少し悔しいかもしれませんが、「健康」という面では、現代人よりも刑務所の受刑者の方が生活習慣が整っているのが現実です。
だからこそ、私たちはジムやオンラインを通じて、日常の中で“健康のコントロール”を持つことの重要性を伝えていきたいと思っています。