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体を丸めたり反ったりできると?
今月後半のテーマでもある「身体を丸めて反る」運動。
骨盤をうしろにまわしながら背骨も丸める。
反対に反る時は、丸くなった背骨を元に戻しながら胸が開くようになる。
試しにやってみてくれませんか?
反った時、丸まった時。
大きな動きでそれができたら、今度は骨盤だけでやってみて下さい。
フラダンスなどベリーダンサーがこの骨盤の使い方が得意ですよね?
この骨盤の使い方の上手さはとても長けています。
話を元に戻すと、骨盤だけで丸めたり反ったりをしてみて下さい。
この「丸める」時、ドローインだと思いませんか?
インナーマッスルである腹横筋を使えてる。
もうひとつ、インナーマッスルである骨盤底筋も使えています。
それはもう一度骨盤を丸めたり反ったりしてみれば分かります。
丸めると、骨盤底筋群である肛門まわりが締まる感覚になりませんか?
そして反ると、開く(解放される)感覚になりませんか?
そして正しくドローインすると背中の多裂筋も使えています。
インナーマッスルを使えているんです。しっかりと。
そして「腹圧」がかかることでお腹周りも引き締まり、腰痛予防にもなります。
腹圧とは体の幹の筋肉を内側から張れるという事。
パンツのベルトを締める時に苦しくなる感覚が「腹圧」です。
それを自分自身でできる事が腹圧を作ること。
姿勢が良くなることは当たり前で、いろいろな効果をもたらしてくれます。
だからって「反る」事は逆論の緩みだから、こちらは必要がないかというのも違い、
丸めたり反ったりすることで、お腹の中の筋肉群が緩まる(運動になる)。
今回は体幹トレーニングという目に見えての体幹運動がクローズアップされがちですが、
この「丸める反る」運動ができるのは、これこそ体幹トレーニングになっているという事になります。
より美しくなるマインドマッスルコネクションとは?
運動学習の分野の話です。
「マインドマッスルコネクション」
筋肉を成長させるためや健康のために運動、ボディメイクをしている方には知ってほしい言葉です。
指示している時はもちろんですが、指示されていない時でもいつでも気にかけてほしい。
トレーニングしている動きや筋力トレーニングに対して、どこに効いているか?そしてどこを伝わっているか?
単純な運動でもそこに意識ができるか意識ができないかで差が大きく出てしまう。
これがマインドマッスルコネクション。
頭で自分の身体を理解していく事。
すると余計な場所に負担も負荷もかからず、意識しているところだけ積極的に向上していきます。
ポイントのひとつですが、筋肉に負荷がかかったり姿勢が美しく見えているところで動きを止めてみたりして自分で確認してみる事。
これを「アイソメトリックホールド」と言います。
これはデータがあって意識させるのとさせないのとでは倍近くの能力がアップしたとの結果があります。
これが健康になって美しくなったりする秘訣でもあります。
江戸時代の人が歴史上いちばん身長が低かったのはなぜ?
日本人はもともと小さかったわけではない。
明治期以前の日本人の身長。
縄文時代の男性平均身長は158cm。女性平均は149cm。
弥生時代はさらに伸び、古墳時代には男性平均身長は163cm。女性平均は152cm。
それをピークとして平安時代以降は下がっていきます。
平安時代初期の男性平均は161cm、末期は157cm。
そして江戸時代になると男性平均155cm~156cm。女性は143cm~145cm。
日本歴史上最も低い値をマークします。
男性は江戸時代と古墳時代では8cm以上小さくなっています。
なぜか?
様々な原因が考えられる中で「動物性たんぱく質の不足」が上がっています。
江戸時代には獣肉があまり食べられていなかった事で、動物性たんぱく質が欠乏し骨の成長の停滞につながったと言われています。
弥生時代や古墳時代に平均身長が大きく伸びた背景として、大陸から渡来人が来て渡来人の文化、そして血が加わった事で大きく身長が変化したのだという。
それに加え獣肉に加えて米を安定して供給できたため結果として身長が伸びたと言われています。
現代はここ20年程横ばいのまま停滞している模様。
一部の専門家からは「日本人の遺伝子の限界を迎えた」と言われていますが今後の身長はどう変化していくのでしょう。
それが分かるのもずっとずっと先の話だとは思いますが興味がわく話でもあります。
※斎藤 成也「日本列島人の歴史」、平本嘉助「骨から見た日本人の身長の移り変わり(考古学ジャーナル197に掲載)
国立国会図書館蔵