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「腹筋」はラクにできたほうが、効く。正しく腹筋を“使う”ということ

1. 冒頭キャッチ
多くの人が「苦しい=効いた」と錯覚しがち。でも本当に効果的なのは“ラクに正しく使えた”ときの腹筋です。
2. 回数に頼るのは逆効果
ただ回数を重ねるだけでは、楽しくても効果的とは限りません。腹筋運動は“正しい姿勢で回数よりも筋肉への刺激”が重要です。
3. ローカル筋(インナーマッスル) vs グローバル筋(表層筋)
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ローカル筋:腰椎まわりの深層筋、代表は腹横筋(Transversus Abdominis, TrA)。これが働いてこそ体幹が安定します jospt.org+9physio-pedia.com+9pmc.ncbi.nlm.nih.gov+9en.wikipedia.org+2medcraveonline.com+2mdpi.com+2
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グローバル筋:腹直筋・腹斜筋など、主に動きと力を生み出す筋肉。
「外側が張るけど効いてる気がしない」という人は、ローカル筋が関与していない可能性があります。
4. 正しいトレーニング・姿勢による導き方
「体幹姿勢を少し変える→姿勢を整える→呼吸と連動→勝手にローカル筋に力が届く」。
これは科学的にも有効な方法で、「腹筋ドローイン(ADIM)」という技術が権威あるレビューで推奨されています sciencedirect.com
5. コアの安定性と腰痛予防
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TrAを意識し使えるようになると、腰の支持力が高まり、腰痛の予防につながると研究されています sciencedirect.com+5healthline.com+5pmc.ncbi.nlm.nih.gov+5
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メタ解析では「体幹安定化エクササイズは、一般的な運動よりも腰痛改善に有効だが、6ヶ月以上の長期では差が小さくなる」と報告 researchgate.net
6. 危険な“やりすぎ”腹筋のリスク
ザ・クランチなど、反復だけの腹筋運動は“椎間板に過剰な負荷”をかけ、腰痛・ヘルニアを誘発する可能性があります
pmc.ncbi.nlm.nih.gov+15researchgate.net+15scielo.br+15
7. トレーナーとして伝えるポイント
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「ラクにできて効いている」ことの意識を促す
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回数より“正しく使えている”感覚にフォーカスさせる
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ジム外でも「意識→無意識」で自然に腹横筋を使えるように導く
📚参考文献・論文リンク
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Enhancing core stability and strength through abdominal drawing-in – ADIMの効果をレビュー cpdo.net+4sciencedirect.com+4healthline.com+4
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S1360859225001391 -
Comparison between trunk stability exercises… – ドローイン(=hollowing)はブリッジやバードドッグ中のTrAへの刺激が大きい sciencedirect.compmc.ncbi.nlm.nih.gov+2mdpi.com+2pmc.ncbi.nlm.nih.gov+2
https://www.mdpi.com/2411-5142/9/2/70 -
Effect of core vs general exercise on chronic LBP – 体幹安定化エクササイズは短期的に腰痛改善に有効 mdpi.com+1mdpi.com+1scielo.br+4researchgate.net+4jospt.org+4
https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0050452 -
Abdominal Crunches Are/Are Not… – クランチ等のリスク検証 mdpi.com+3researchgate.net+3jospt.org+3
https://www.researchgate.net/publication/309885300_Abdominal_Crunches_AreAre_Not_a_Safe_and_Effective_Exercise