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リラックスのために気海丹田を紐解く
「気海丹田」
聞いたことある方もいると思います。
「気海」は臍下約一寸五分、「丹田」は三寸というように気海と丹田で下腹部と考えられます。
考えられるというのは「丹田」が目に見えるものではないというところから。
気海丹田腰脚足心
おなかではなく、下半身の全体にすぐれたものが内在していることを表しています。
丹田呼吸の医学的裏付けとしまして、人間はほかの哺乳類と違って立位の生活をしていますから、胸と腹が上下関係になっています。
すると、心臓から送られる動脈血がおおよそ約70%下半身にいきます。
それを必ず心臓に還さないと、心臓は送り出す血液がなくなってしまいます。
そのため、人間は上半身の前傾動作をすると横隔膜がこれに連携して収縮活動をします。
それでお腹に力が入る。そのため腹圧により、下半身の静脈血を心臓に還しています。
同時に長呼吸ですから、肺胞という三億ある小部屋の中に溜まっている炭酸ガスをいくらでも吐き出すことができる。
その次の瞬間に大量の酸素が入る。
これが丹田の仕組みかと思います。
呼吸法ではよく使われますが、徹底的に吐いて、吐いて、吐きぬくと、今度は吸うことは考えなくても
大量に吸気が肺に入ってくる。
その中に必ず約21%の酸素が入ってきますから、それが吸収される。
長呼吸の簡単なやり方は、
三呼一吸法(さんこいっきゅうほう)
文字通り三回に分けて息を吐く。
そのあとに1回吸う。(自然に入ってくる空気にまかせる)
これが「リラックス」に通じる呼吸法のひとつ。
12月に入れば「リラックス」をテーマに2週間プログラムがスタートします。
この呼吸もひとつ頭に入れておくと、ストレスを軽減させるためには有効になります。
※三笠書房出版・村木弘昌氏「丹田呼吸法」を参考に記事を書いています。