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2020-02-25 21:47:00
毎日卵を食べるとコレステロール値が増える?説を淘汰
卵はコレステロールが多い食品です。
一個あたり約236mgのコレステロールが含まれています。
日本人が1日の食事から摂取するコレステロール値の平均的な値はおよそ300mgで、卵2つでその値を上回ってしまいます。
そのため、卵を食べるとコレステロール値が上昇して「動脈硬化」や「狭心症」などのリスクが高まる心配をする方がいらっしゃいます。
そこで安心してほしい体の仕組みです。
コレステロールは、細胞膜の成分になるなど生体にとって重要物質ですから体内でも500mg~1000mg日々合成されています。
しかも合成量が増えすぎないよう調整機構も働いています。
それゆえ卵に含まれるコレステロールが体内に吸収されても、ただちに血中コレステロール値が上昇するわけではありません。
卵を2個以上食べても虚血性心疾患による死亡率が高まることはないとしています。
とくに卵黄は栄養豊富。
卵黄に含まれる不飽和脂肪酸のオレイン酸には、悪玉といわれるLDLコレステロールを下げる働きがあるといわれています。
他にもレシチンも含まれていますが、HDLの成分となり、余分なコレステロールを細胞から取り除く働きに関わっています。
つまり、卵を食べることで動脈硬化のリスクを減少させる働きもあるということ。
ただし、脂質異常者の人は注意。
体内のコレステロール値をコントロールできないため、食事から摂取するコレステロール量も低く抑えるので卵の摂取量にも注意です。