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2025-06-13 21:39:00

【運動神経って何?】実は存在しない“神経”の正体

運動神経という名称の神経は存在しません

🧠「運動神経」という神経は存在しない?

 

「うちの子、運動神経がいいんです」「運動神経が鈍くて…」


日常でよく聞くこの言葉。実は「運動神経」という名前の神経は、医学的には存在しません。

 

では、この“運動神経”とは一体何を指しているのでしょうか?

 

🔍答えは『コーディネーション能力』

 

いわゆる「運動神経がいい」というのは、筋力や持久力のような単純な力ではなく、脳と神経、筋肉の情報伝達をいかに正確に・素早く・的確に行えるかという“情報処理能力”のことです。

 

この能力は「コーディネーション能力」と呼ばれています。

 

この概念は約40年前、旧東ドイツのスポーツ科学者たちが提唱し、冷戦後に世界中に広まりました。


現在では子どもの発育・発達やトップアスリートの育成にも欠かせない理論とされています。

 

🔧コーディネーション能力の8つの柱

 

運動における情報処理能力=コーディネーション能力は、以下の8つに分類されます。

能力名 内容
①リズム 音楽や環境に合わせてリズミカルに動ける
②反応 瞬時に反応し適切に動ける
③定位 自分や物体の位置を空間的に把握できる
④分化 手足の力加減や道具の操作を思い通りに行う
⑤柔軟性 関節可動域を最大限に使いこなす
⑥連結 各部位を滑らかにつなぎ協調的に動く
⑦変換 状況に応じて動きを素早く切り替える
⑧バランス 姿勢や重心を安定して保つ

 

この8つが高い水準で連携している状態を、私たちは「運動神経がいい」と感じているのです。

 

💡ハニーラルヴァの指導方針において

 

当ジムでは、筋力や持久力だけでなく、「動かす力」=コーディネーション能力の育成にも注力しています。


子どもから大人まで、どんな世代でも伸ばせるのがこの能力の特長です。


📚参考文献・学術的出典

 

  • Baur, H., Müller, S., Hirschmüller, A., Huber, G., & Mayer, F. (2006). Comparison of proprioceptive and balance performance between professional and amateur soccer players. Clinical Journal of Sport Medicine, 16(2), 115–120.

  • Hirtz, P. (1985). Koordinative Fähigkeiten im Sport. Volk und Wissen Volkseigener Verlag, Berlin.
    (旧東ドイツ時代にコーディネーション理論を展開した代表的文献)

  • 体力科学(日本体力医学会誌)などでも近年、コーディネーショントレーニングの有効性が紹介されています。

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