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2025-05-23 15:25:00
一般的なダイエットの考え方をみてみましょう ➀食事を控えている人

【食べなきゃ痩せない?】「食べないダイエット」が逆効果な理由
「食べたら太る」は当たり前。でも実は「食べなきゃ痩せない」も、当たり前なのです。
■食べない=痩せる、は間違い
食べなければ、確かに体重は一時的に落ちます。
しかしそれは、胃の中の食べ物がなくなったり、水分やグリコーゲンが抜けたりするだけのこと。
本当に落としたい「体脂肪」は、むしろ減りにくくなっていきます。
理由は代謝の低下です。
身体は飢餓状態を感じると、省エネモードに入り、基礎代謝を落としてカロリー消費を減らします。
その結果、筋肉が分解されて減り、脂肪を残すという状態になってしまうのです。
この現象は「サルコペニア肥満(筋肉が減って脂肪が相対的に多くなる状態)」と呼ばれ、見た目にも不健康で、病気のリスクも高まります。
■「食べるからこそ、痩せる」仕組み
基礎代謝とは、寝ていても心臓や脳を動かすために必要な最低限のエネルギーです。
これを下回る摂取量が続くと、筋肉の分解(糖新生)が進み、体は「守るべき筋肉を削って生きようとする」モードになります。
逆に、適切な栄養とカロリーを摂ることで、筋肉を守りながら脂肪を燃やす代謝が可能になります。
ダイエット中こそ「食べること」で、痩せやすく、リバウンドしにくい身体をつくることが大切です。
■参考研究
-
Gillen & Gibala, 2014
>「極端なエネルギー制限は代謝機能を損ない、筋肉量の減少を招く」と警告しており、適度なエネルギー制限と運動の併用が最も有効とされています。
>(Journal of Physiology) -
Stiegler & Cunliffe, 2006
>「低エネルギー食では、筋肉量の減少が体重減少に大きく寄与し、体脂肪率がむしろ上がる可能性がある」としています。