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2025-06-24 13:38:00

高齢者の歩幅が目的地の手前で急に狭くなる理由とは?〜筋力と姿勢の意外な関係〜

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高齢者の方に多く見られる現象として、「目的の場所に近づいたとき、急に歩幅が小さくなる」というものがあります。

 

例えば、台所でお皿を取ろうとしたとき、目的地の手前で歩幅が急に狭くなり、足元がバタバタと乱れてしまうような動き、心当たりはありませんか?

 

この現象にはいくつかの要因が複合的に関係しています。

 

✅考えられる原因

①転倒を避けるための慎重な反応
高齢者は転倒リスクが高いため、無意識に「最後の一歩」を慎重に調整しようとします。

②小さな歩幅のほうが安定する
方向転換や停止の直前では、足を大きく出すよりも小刻みに歩くほうがバランスを取りやすくなります。

③筋力・持久力の低下
長い歩幅での移動は体力を必要とします。目的地に着くころには疲れてしまい、最後の調整が難しくなっているのです。

 

🧠さらに考えられる“無意識の配分”

 

「目的地に到達したら何か動作をしなければならない(モノを取る、かがむ、手を伸ばすなど)」という意識があると、身体はその動作のためにエネルギーと筋力を温存しようとします。

 

つまり、“歩く”ことに使っていた筋力を途中で“次の動作”のために切り替えてしまうのです。

 

このとき特に働くのが、腹筋・腸腰筋・大腿部(太もも前後)といった、姿勢や足運びを支える筋群です。

 

筋力が弱い方は、この切り替えのタイミングでバランスが崩れやすく、歩幅の調整ができなくなってしまいます。

 

🔧どう改善すれば?

 

①腹筋・腸腰筋・大腿部の強化


スクワットやマーチング、レッグレイズといった種目を、無理なく丁寧に行うことが効果的です。

 

②姿勢のチェックと代償動作の観察


筋トレを始める前に、姿勢の癖や左右差を確認しましょう。

 

猫背や骨盤の傾きがあると、せっかく鍛えても正しく筋肉が使えません。

 

「なぜその姿勢になるのか?」という“代償動作”(無意識に身体がかばう動き)にも着目することで、より根本的な改善が見込めます。

 

📚参考論文・エビデンス

 

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