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恐怖が体を強くさせるとは理屈的にあった
「怖さ」が僕のエネルギーと現役プロボクサーの時は思っていました。
要するに感情をエネルギーに変えてボクシングにできていたと。周りにも何度か言った事があります。
確かにそれがエネルギーだったのは間違いないんですが、感情からくる身体の使い方だったんだなと改めて思いました。
恐怖がなくなり、リングが怖くなくなって辞めました。
プロボクサーになった当時からリングに上がる時の恐怖がなくなればもっとうまくボクシングができるのにと思っていました。
しかし、30回くらいプロボクシングのリングに上がってやっと怖くなくなったと思ったら、強くなかったんです。
怖くなくなることを望んできたのに、もっと強くなれると思いそれだけをのぞんでメンタルトレーナーを契約したりもしました。
しかし、怖さがなくなったら弱くなっちゃたんです。
なんで?だと思いますか?
それはもちろん「恐怖」という感情からなんですが、恐怖だから、怖いから、体の芯を思いきり力ませられていたんです。
最近、「体幹」「腹圧」を改めて学び直して指導している時に気付きました。
怖いから思いきり体の芯に力入れてリングで戦っていました。
ボディを打たれていないのにインターバルでセコンドに腹筋がめちゃくちゃ痛いwwwと言っていたこともありました。
それはそうとうなエネルギー消費です。
「ボディを効かされたくない」
「倒したい」
「怖い」
色々な感情が恐怖に変わり思いきり体の芯インナーマッスルを強くしてくれたんです。
その時の腹圧はそうとう強かったでしょう。
それが強いフィジカルを生んでくれていました。
結果、「恐怖」が強くしてくれたのは間違いないからと言ってまたリングに上がっても、やはり慣れもあるでしょうからあの頃の「腹圧」を今後再現できることはないでしょう。
怖さが僕を強くしてくれた。
それは「感情」も「体幹」も強くしてくれたという事。
今更、思い返しても意味ないことはありません。
感情の「恐怖」も大事です。ですがそれが「腹圧」という体を強くしてくれる事。
体験してきた僕、そしてこれが分かる格闘家もいるでしょう。
腹圧と聞けばピンとくるアスリートも多いでしょう。そう、これはスポーツ全般に必要な事。
それをボクシングだけでなく「健康」面からも伝えていけるようにします。
最後に怖いと思えた試合はこの福原さんとの試合以降、引退試合しかありません。
だから引退試合終わって、戦ってくれた相手に「怖さを思い出させてくれてありがとう」と伝えました。