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今月のハニーラルヴァは「身体をひねる使い方&上半身トレーニング」で運動していきます

■「ひねる=腰」ではないってご存じでしたか?
ボクシング、ゴルフ、野球、テニス……
あらゆる回旋動作を含むスポーツにおいて、身体を「ひねる」動きはとても重要です。
しかし、ここでよくある誤解があります。
それが
「腰をひねって動く」という思い込み。
実はこの考え方、腰痛の原因になっている可能性が高いんです。
■腰椎のひねりは「たった6度」しかない
人間の腰の骨(腰椎)は、構造的に回旋(ねじり)に弱い部位です。
その可動域は約6度(時計の針1メモリ)とごくわずか。
このわずかな可動域以上に腰を無理にひねろうとすれば、椎間関節や椎間板に負担がかかり、腰痛やヘルニアのリスクが高まります。
本当に“ひねり”を担うのは「胸郭」と「股関節」
では、ひねるべきはどこか?
答えは明確です。
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上半身 → 胸郭(胸椎+肋骨)
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下半身 → 股関節
この2か所が、身体の自然な回旋を生み出す主役です。
胸椎は約35度以上の回旋が可能で、股関節も30度以上の外旋・内旋が可能です。
この「胸と股関節の連動」がスムーズになれば、結果として腰も自然に連動して「美しいひねりの動き」が生まれます。
■なぜこれが重要なのか?──次のテーマ「伸び縮み」に繋がる
回旋運動が正しく行えるようになると、
次に重要になる「伸びる・縮む」動作(例えばスイング動作やジャンプ動作)に大きく影響します。
つまり、回旋=ひねる動きが使えてこそ、パワーを蓄えて爆発させる“伸縮”動作が活きるのです。
■上半身トレーニング:美しく・強く・機能的に
今月の実技では、以下のツール・方法を使い「上半身の強化と引き締め」を目指します。
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TRXサスペンショントレーニング
→ 体幹と連動した上半身強化に最適 -
バトルロープ
→ 心肺機能+肩まわり+体幹を一気に鍛える -
自重トレーニング(腕立て、懸垂など)
→ 全身の連動性を意識しやすい
これらを取り入れることで、胸・背中・腕をバランスよく鍛え、機能的で美しい上半身のシルエットを作っていきます。
【まとめ】
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「ひねる」の主役は胸と股関節、腰ではありません
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正しいひねり動作は、ケガ予防にもパフォーマンス向上にも直結します
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上半身の引き締めトレーニングとセットで、夏に向けて機能的な身体を作りましょう!