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動体視力を養うためなどの運動や眼球トレーニングが網膜剥離になる

以前の記事で、ブルーベリーが目に良いという通説について医学的な証拠はないとお伝えしました。
ビルベリーには抗酸化作用があるため、「老化」や「動脈硬化」などを予防する効果は期待できても目への栄養効果の証明はありません。
そしてもうひとつ「眼」に対して注意が必要なことを記載していきます。
「眼球トレーニング」。または「眼球運動」。
これが眼球に対して危険な行為となります。
私も、プロボクサー現役時代はトレーニングの一環として「動体視力」を養うために、と
トレーニングセンター施設で行っていたことがあります。
眼を上下左右に激しく動かす。それが「動体視力を養う」、「目の健康」と「老化防止を図る」など聞かされていました。
しかし、この運動を実行していた方々。
この運動によって、目の中の硝子体繊維が強く揺れ、その繊維の端に付着した網膜が引っ張られて破け、
網膜剥離になる方が続出。
眼を激しく動かして硝子体繊維が揺れると、繊維が引っ張っている網膜がより強く引っ張られます。
この力が網膜周辺部に網膜の裂け目を作ります。
さらにこの運動を続けることで、その繊維の断端にある網膜の小さな裂肛が引っ張られ、
より大きく裂ける事が分かっています。
そしてこの裂け目から目の中の水が網膜下に入り、網膜剥離が起きます。
アメリカ白内障屈折矯正手術学会(ASCRS)常任理事を務め、これまでASCRS最高賞を20回受賞している深作先生は
「『ただ走るから健康になる』と根拠のない理屈と同じで
『眼を激しく動かすことは健康につながる運動』だと勘違いしては危険。」
眼の健康増進や目の老化防止には役には立たない。そう強くうったえています。
私(芹江)は眼球運動でのトレーニングで目を劣化させるには至らなかったものの、
雰囲気だけで作られた「眼球運動」「眼球トレーニング」類を面白がってやっていた頃を
思い出すと少し身震いします。
大切な骨盤底筋運動

最新刊の週刊新潮に「骨盤底筋」の運動の大切さがクローズアップされています。
骨盤底筋は内ももの筋肉である内転筋やお尻の殿筋、複式呼吸で行う横隔膜などの筋肉とも連動。
インナーマッスルが連動し運動になる。
女性医療クリニックLUNAグループ理事長関口 由紀氏が語ってくれています。
赤ワインをよく飲む等、「鉄分」が足りなくなる「鉄欠乏性貧血」。

「鉄」は成人の体内に約2~4g含まれています。
おもに赤血球内のヘモグロビンとして存在する他、肝臓や筋肉などにも貯蔵されています。
この「鉄」が欠乏する「鉄欠乏性貧血」。
身体的な原因として、女性は月経により定期的に鉄を失いますが、過多月経の場合に顕著になると言われています。
また、胃腸が弱かったり胃切除術などを受けたりすると、胃酸の分泌が減るため胃での2価鉄への還元が滞り、
鉄の吸収が減るとされています。
食事からの原因としては、摂取量が少ない場合だけでなく、
菜食で非ヘム鉄しかとっていない、
鉄の吸収を阻害するフィチン酸が豊富な玄米を常食している、
タンニンを含む赤ワインをよく飲む、など様々な原因が考えられます。