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刑務所に入ると糖尿病が良くなるワケ➀
【なぜ刑務所で糖尿病が改善されるのか?】
~麦飯と規則正しい生活が生む“生活習慣病”の逆転劇~
「刑務所に入ると血糖値が改善し、糖尿病が良くなる」という話があります。
驚かれるかもしれませんが、これは実際に多くの医療関係者や矯正施設内のデータからも報告されている事実です。
一見すると「カロリー制限され、強制労働をさせられるから当然だろう」と思われがちですが、それは誤解です。
たとえば東北最大級の福島刑務所では、
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6:40起床 / 7:10朝食 / 7:50作業開始
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12:00昼食 / 12:30~16:30作業 / 17:00夕食・余暇
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21:00就寝
という規則正しい生活を送りながら、1日8時間以内の労働(週40時間以内)に従事しています。
食事も決して“粗末”ではなく、麦飯を中心とした主食に副菜・汁物がついたバランスの良い献立。
平均摂取カロリーは2200~2600kcal程度で、日本人の平均と変わらないか、むしろ多いほどです。
▷ 麦飯が血糖値改善のカギ
ここで注目すべきは「麦飯(バクシャリ)」の存在。
麦飯とは、白米に押し麦や胚芽押麦を混ぜたもので、食物繊維が豊富かつ低GI(血糖上昇が緩やか)という特徴を持ちます。
実際に、大麦の摂取が血糖値やインスリン感受性の改善に有効であることは複数の研究で報告されています。
◉ 参考論文:
Tosh SM. (2013). “Review of human studies investigating the post-prandial blood-glucose lowering ability of oat and barley food products.” European Journal of Clinical Nutrition, 67(4), 310–317.
この論文では、大麦に含まれるβ-グルカンが、食後血糖上昇を有意に抑制することが示されています。
さらに、刑務所内では「毎日同じメニューが出ないように1ヶ月献立が被らない」ほど管理が徹底されています。これは家庭では難しいレベルの食事管理です。
▷ 規則正しい生活×低GI食×適度な身体活動=自然な改善
実際、刑務所に入ってから
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インスリン投与が不要になった
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内服薬を減らせた
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HbA1c(平均血糖値)が正常域に戻った
というケースも多く報告されています。
これは、「運動を強制されたから」だけでなく、生活リズムの整備・麦飯のような血糖調整作用のある食品の継続摂取が、大きな要因となっているのです。
◆ ジムでの取り組みとして
当ジムではこの事例に注目し、「薬に頼らず、食習慣と運動習慣で血糖を改善する方法」を皆さまに伝えています。
特に、麦飯を取り入れた食事指導は、私のオンラインダイエットメンバーにも推奨しており、現場での変化も実感されています。
「我慢ではなく、整える」
これは刑務所の例から私たちが学べる、生活習慣改善のヒントかもしれません。
普段の生活で使うカロリーはどのくらい?
表にまとめてみました。
普段の生活で使うエネルギーはどのくらいか?
脂肪1kgを燃焼させるためにはおおよそ約7200kcalが必要とされています。
それほど、脂肪を燃焼させるためにすぐ脂肪が1kg減るような事は起きません。
糖質制限したりすると最初はすぐに体重が減りますが、それは水分と糖質が体から出る事によって起こる事であってあくまでもダイエットではありません。
【伸びた筋肉も固まる?】ストレッチの誤解と効果的なアプローチ ※参考論文有り
日常の中で、私たちは自分でストレッチをしたり、誰かにサポートしてもらって身体をほぐすことがあります。
しかし、ストレッチの方法を間違えると、思うような効果が得られないばかりか、逆に身体の不調を助長してしまうこともあります。
■「縮んで固まる」 vs「伸びて固まる」
ストレッチでほぐすべき筋肉は、大きく分けて2つのタイプに分類できます:
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短縮固定(縮んで固まった筋肉)
→ いわゆる一般的な「コリ」。静的ストレッチ(じっくり伸ばすタイプ)が有効です。 -
伸長固定(伸びた状態で固まった筋肉)
→ すでに伸ばされている状態で固まり、さらに引っ張っても改善しません。
たとえば、長時間のデスクワークで背中が丸まる姿勢が続くと、胸の筋肉(大胸筋など)は縮んで短縮固定され、逆に背中の筋肉(僧帽筋や広背筋など)は伸長固定されていきます。
この状態で背中をさらにストレッチしても、改善はされず、むしろ逆効果になることもあるのです。
■ストレッチにも種類がある
私たち「ハニーラルヴァ」では、2種類のストレッチを目的別に使い分ける重要性をお伝えしています。
| 種類 | 概要 | 対象となる筋肉 | 効果 |
|---|---|---|---|
| 静的ストレッチ | ゆっくり時間をかけて伸ばす | 短縮固定された筋肉 | 柔軟性向上、リラックス |
| 動的ストレッチ | リズミカルに動きながら行う | 伸長固定された筋肉含む全身 | 体温上昇、血流促進、可動域拡大 |
特に動的ストレッチは、関節の滑液(関節内の潤滑液)を活性化し、筋肉のポンプ作用を高めることから、肩こり・腰痛・冷え性などの改善に効果が期待されます。
🧠 関連論文・エビデンス
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Behm et al. (2016) – 「静的ストレッチと動的ストレッチの比較効果に関するレビュー」
→ 動的ストレッチは筋温を高め、筋力やジャンプ力などのパフォーマンス向上に効果的であると報告されています。
(出典: Applied Physiology, Nutrition, and Metabolism) -
Sharman et al. (2006) – 「ストレッチングの神経生理学的メカニズム」
→ 静的ストレッチは筋紡錘の反射活動を抑制し、一時的な柔軟性を生み出すが、長期的な姿勢改善には動的要素の統合が必要と指摘。
(出典: Physical Therapy Reviews) -
固まった筋肉には「縮んでいる」ものと「伸びきっている」ものがある
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静的ストレッチだけでなく、動的ストレッチを取り入れることが根本的な改善につながる
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ストレッチのやり方を誤ると、効果が出ないどころか逆効果になることも
「ただ伸ばす」ではなく、「どう動かすか」が大切。
ハニーラルヴァでは、体の状態に合わせたストレッチ指導を通じて、科学的な視点で根本的な不調改善をサポートしています。

