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痛みの原因が分からない不定愁訴(フテイシュウソ) ※参考論文有り
🌿 不定愁訴とは何か?
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不定愁訴(medically unexplained symptoms) は、CT・MRIなどを用いても明確な器質的原因が見つからないまま、頭痛、全身の痛み、倦怠感、イライラ、疲労感などの症状が続く状態を指します 。
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DSM‑5ではこれに近い概念として Somatic Symptom Disorder(身体症状症) があり、身体症状とそれに伴う過剰な不安・行動が問題とされます 。
🔍 ストレスとの関連〜心理的要因が症状を左右する
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感情的ストレスや心理的不安が強い人は、不定愁訴を訴える傾向が明らかに高く、「精神的苦痛との関連が強い」というメタ解析があります pmc.ncbi.nlm.nih.gov+1journalce.powerpak.com+1。
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ストレス管理や心理介入(例:マインドフルネス、CBT)が症状改善に有効であるとするRCTも報告されています。
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マインドフルネスストレス低減法(MBSR)とCBT の比較では、慢性腰痛の緩和に効果ありと示されています 。
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身体症状にセンサーモーター再トレーニング を行う臨床試験でも、痛みの強度が有意に低下したという報告があります jamanetwork.com+1thelancet.com+1。
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🧭 「バランスとリズム」による予防的アプローチ
1. 生活リズムが整う → 心身安定 → 症状の予防
実証研究から、規則的な生活、十分な睡眠、バランスの良い食事と適度な運動がストレス軽減に繋がり、その結果、身体症状が出にくくなることが報告されています 。
2. 背中・腰部の不明原因性痛(非特異的腰痛)には、
- 短期的な「アクティブブレイク(途中休憩でのストレッチ等)」が痛みと不快感の軽減に有効という12週間RCT pubmed.ncbi.nlm.nih.gov。
- 多職種によるバイオサイコソーシャル(生物・心理・社会)アプローチが慢性腰痛に対して有用というCochraneレビュー 。
📚 参考論文リンク
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**Non‑specific low back pain: mindfulness-based stress reduction vs CBT vs usual care** – JAMA, 2016
(慢性腰痛改善における心理介入効果)
→ https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26928050/ journalce.powerpak.com+9pmc.ncbi.nlm.nih.gov+9jamanetwork.com+9 -
Active Break intervention for non‑specific low back pain – BMC Musculoskelet Disord. 2024
(若年者の腰痛予防法)
→ https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39707287/ mdpi.com+2pubmed.ncbi.nlm.nih.gov+2pmc.ncbi.nlm.nih.gov+2 -
**Association of body composition with somatic complaints** – MDPI, 2023
(身体バランスと身心症状の関連)
→ https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36613245/ en.wikipedia.org+2mdpi.com+2en.wikipedia.org+2 -
Somatic symptom disorder (DSM‑5) – StatPearls 2023
→ https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK532253/ mayoclinic.org+1frontiersin.org+1ncbi.nlm.nih.gov
骨盤底筋は肛門に良いだけじゃない!
骨盤底筋やケーゲル体操といえば、尿漏れ防止やポッコリお腹改善などがクローズアップされがちですが、
「身体の仕組み」
を知ると、深い箇所で色々繋がっているのが分かります。
私が知っているだけでもこれだけ重要な骨盤底筋群ですので、研究が進めばもっと様々なところに影響が出てくることが分かりそうな箇所(ここは他力本願です 笑)。
重要な部分をYouTubeにしてあるので参考にして下さい。
プロレスラーとコラボ
親しくさせていただいているプロレスラー鈴木鼓太郎選手。
プロレスリングノアや全日本プロレスを経て今はフリーのプロレスラーとして活躍。
そんな鈴木鼓太郎選手と寝技対決してきました。
お互いのチャンネルを公開します。
【セリエマサアキチャンネル】
そして鈴木鼓太郎選手のチャンネルではボクシング対決をしています。
【鈴木鼓太郎チャンネル】
発汗量に気を付けて頂きたいので表にしました
【脱水とパフォーマンス低下】汗と水分補給の正しい知識
トレーニング中や日常生活でも汗をかく量が増えてきます。
汗をかく=水分を失う、ということは体調やパフォーマンスに大きな影響を与える可能性があるのです。
■マラソン選手における「体重の3%」の水分損失とは?
イギリス・ラフバラ大学の研究(Gisolfi & Coyle, 1993)では、マラソンランナーのパフォーマンスに影響を与える水分損失の指標は「体重の3%以上」であるとされています。
体重60kgの人なら、およそ1.8L以上の水分を失うとパフォーマンスが著しく低下するというわけです。
■発汗による体温調整と必要な水分量
人間の体は、汗をかくことで体温を下げようとします。
体温を1℃下げるのに必要な水分は約100mLとされており、これは運動中の大量発汗では容易に超える量です。
しかし水分補給もやりすぎは禁物。
1時間に1リットル以上の水分を摂り続けると、血中ナトリウム濃度が異常に下がる「低ナトリウム血症(水中毒)」という危険な状態になることもあります。
■【表】発汗量と脱水レベルの目安
| シーン例 | 発汗量(目安) | 体重60kgの人が失う水分 | 脱水レベルの影響 |
|---|---|---|---|
| 安静時(日常生活) | 0.5〜1L/日 | 0.8〜1.2% | 軽微な影響 |
| 軽い運動(散歩など) | 約1L/時間 | 約1.6% | やや疲れやすくなる |
| 中〜強度運動 | 1.5〜2L/時間 | 2.4〜3.2% | 注意力・パフォーマンス低下 |
| 高温下での運動 | 2〜3L/時間 | 3.2〜4.8% | めまい・脱水症状リスク高 |
■脱水を防ぐためのポイント
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こまめな水分摂取を習慣に(1回に200〜300mLを目安に)
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運動前・運動中・運動後で適切な補給を分けて考える
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ナトリウム(塩分)を含むドリンクも活用
→ 特に大量に汗をかく環境では経口補水液(OS-1など)が有効です。
関連文献とエビデンス
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Shirreffs & Maughan, 1998 – 運動時の水分補給とパフォーマンスに関するレビュー
(出典: Journal of Sports Sciences) -
Gisolfi & Coyle, 1993 – 熱ストレス下での水分損失と持久力
(出典: Exercise and Sport Sciences Reviews)
水分は体温調整、血流維持、脳の働きにも直結しています。
ただ飲むのではなく、「タイミング」と「量」を見極めて、水分補給を戦略的に行うことが大切です。
ハニーラルヴァでは、運動指導だけでなく科学的根拠に基づく身体管理法も指導しています。
安全で効果的なトレーニングのために、ぜひ水分補給の知識も一緒に学んでいきましょう!
夏は痩せにくく、冬は痩せやすい?
先日の健康講習会でも講義させていただきました
―体温調節とカロリー消費のメカニズム―
「冬のほうが太りやすい」と思われがちですが、実は寒い季節の方がカロリーを多く消費しているという事実、ご存知でしたか?
人間の身体は常に「体温を一定(約36~37℃)」に保とうとしています。
外の気温が寒いと、身体は体温を維持するために熱を生み出し、その分エネルギー(カロリー)を使うのです。
この反応は「熱産生(thermogenesis)」と呼ばれます。
🧊寒いと「カロリー消費」が増える理由
冬などの外気温が10℃を下回るような環境では、体内との温度差が大きくなります。
この差に適応するため、体は筋肉を震わせたり(ふるえ産熱)、褐色脂肪組織を活性化させたりして熱を作り出します。
これにより、基礎代謝に加えて“追加のエネルギー”が必要になるのです。
つまり、「寒さに適応する=カロリーを消費している」ということ。
☀️では、暑い夏はどうなのか?
一方、夏のように外気温が高くなると、身体は「熱を放出する方向で体温調節」をします。
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汗をかく
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皮膚血管を拡張して熱を逃がす
これらの反応自体にも、わずかながらエネルギーは使われますが、寒さに比べると消費量は少なめ。
ただし、基礎代謝が高い人は、暑さへの適応にもより多くのエネルギーを使う可能性があります。
💧水分摂取の大切さ
暑い時期は、体温を下げるためにたくさん汗をかきます。
体温を1℃下げるには、100mlほどの汗が必要ともいわれています。
汗の分泌や循環系の働きをスムーズにするためには、普段から水分をしっかり摂っておくことが重要です。
水分不足になると、熱中症だけでなく、代謝効率も低下してしまいます。
✅まとめ
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冬は寒さに適応するため、体が熱を作る=カロリーを多く消費
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夏は汗で体温調節をするが、カロリー消費量は冬ほどではない
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基礎代謝が高い人ほど、体温調整に使うエネルギーも大きくなる可能性
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日頃から水分摂取と代謝向上が大切
運動に加えて「日常の代謝活動」にも目を向けることで、健康的な身体づくりがより効率的になります。
当ジムでは、科学的根拠に基づいたプログラムを提供し、皆様のコンディションに合わせた運動指導を行っています。
🧠参考文献(学術論文)
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van Marken Lichtenbelt et al. (2009)
Cold-activated brown adipose tissue in healthy men.
New England Journal of Medicine, 360(15), 1500–1508.
→ 寒冷環境における熱産生とエネルギー消費の増加に関する研究 -
Blatteis CM (2006)
Endothermic thermoregulation in humans during heat stress and cold exposure.
Temperature Regulation and Climate Adaptation
→ 気温変化への適応と体温調節の仕組み -
Morrison SF (2016)
Central control of body temperature.
F1000Research, 5, F1000 Faculty Rev-880.
→ 神経系による体温調節の制御と代謝関連の議論