②毎日更新の情報
一般的なダイエットの考え方をみてみましょう ➀食事を控えている人
【食べなきゃ痩せない?】「食べないダイエット」が逆効果な理由
「食べたら太る」は当たり前。でも実は「食べなきゃ痩せない」も、当たり前なのです。
■食べない=痩せる、は間違い
食べなければ、確かに体重は一時的に落ちます。
しかしそれは、胃の中の食べ物がなくなったり、水分やグリコーゲンが抜けたりするだけのこと。
本当に落としたい「体脂肪」は、むしろ減りにくくなっていきます。
理由は代謝の低下です。
身体は飢餓状態を感じると、省エネモードに入り、基礎代謝を落としてカロリー消費を減らします。
その結果、筋肉が分解されて減り、脂肪を残すという状態になってしまうのです。
この現象は「サルコペニア肥満(筋肉が減って脂肪が相対的に多くなる状態)」と呼ばれ、見た目にも不健康で、病気のリスクも高まります。
■「食べるからこそ、痩せる」仕組み
基礎代謝とは、寝ていても心臓や脳を動かすために必要な最低限のエネルギーです。
これを下回る摂取量が続くと、筋肉の分解(糖新生)が進み、体は「守るべき筋肉を削って生きようとする」モードになります。
逆に、適切な栄養とカロリーを摂ることで、筋肉を守りながら脂肪を燃やす代謝が可能になります。
ダイエット中こそ「食べること」で、痩せやすく、リバウンドしにくい身体をつくることが大切です。
■参考研究
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Gillen & Gibala, 2014
>「極端なエネルギー制限は代謝機能を損ない、筋肉量の減少を招く」と警告しており、適度なエネルギー制限と運動の併用が最も有効とされています。
>(Journal of Physiology) -
Stiegler & Cunliffe, 2006
>「低エネルギー食では、筋肉量の減少が体重減少に大きく寄与し、体脂肪率がむしろ上がる可能性がある」としています。
カロリーゼロとカロリーOFFが紛らわしい!の説明です
カロリーゼロとカロリーOFFの違いを説明しています。
どちらも「カロリー」はあります。
紛らわしいですよね(笑)その食品表記、そして飲料表記についても説明しています。
【要注意】ウコンドリンクは本当に肝臓を守るのか?
康食品の“イメージ”と“医学的事実”のギャップに迫る
「お酒の前にウコンドリンク」――
これはテレビCMやネット広告などでよく目にする健康習慣のひとつです。
しかし、運動や栄養の“本質”を大切にしている当ジムでは、こういった「イメージ先行」の健康習慣に対して、実際にどのような科学的根拠があるのか?を丁寧に紐解いていきたいと考えています。
◆ ウコンドリンクに「肝臓を守る」医学的根拠はあるのか?
まず結論から言えば、ウコンドリンクに「肝臓を守る」「二日酔いを防ぐ」といった効果を医学的に支持する信頼性の高い研究は存在しません。
むしろ、過剰な摂取は健康を害するリスクがあるという報告も複数存在しています。
◆ 鉄分の過剰がもたらす「逆効果」
ウコンには鉄分が非常に多く含まれることが知られています。
これが肝臓にどう影響するか――
実は、アルコール性肝障害の患者の肝臓には鉄が沈着しているという研究報告があり、鉄の過剰摂取が肝障害を悪化させるリスクがあるのです。
📚 参考文献:
Witte D. et al. (2000). Iron overload and alcoholic liver disease. Alcohol.
Stickel F, Schuppan D. (2007). Herbal medicine in the treatment of liver diseases. Digestive and Liver Disease.
◆ 劇症肝炎を引き起こす例も
さらに深刻なのが、ウコンに関連した劇症肝炎の症例報告です。
特に以下のような基礎疾患を持つ方には注意が必要です:
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C型慢性肝炎
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B型慢性肝炎
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2型糖尿病
これらの方がウコン製品を摂取した結果、命にかかわる重篤な肝炎を発症した事例が確認されています。
◆ 健康食品やサプリメントは「効く」より「効かないリスク」に注意
ウコンドリンクやシジミ製品(シジミ汁など)に含まれる鉄分の多さは、“良かれと思ってやったこと”が裏目に出る代表例です。
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少量なら問題なし
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「肝臓にいい」と過信して大量摂取 → 危険
とくに「飲酒前にウコン」など習慣化した過剰摂取はリスクを高めます。
◆ ジムとして伝えたいこと
私たちのジムでは、運動や栄養指導を行う際に、「本当に効果があるのか」という科学的根拠に基づいたアプローチを大切にしています。
ウコンのような健康食品は、必要な人に、必要な量だけ。
大切なのは、体にとって本当に有益な行動かどうかを見極めることです。
✅まとめ:ウコン製品は“注意が必要”な健康食品
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 効果の根拠 | 「肝臓を守る」効果を示す明確な医学的エビデンスは乏しい |
| 鉄分の過剰摂取リスク | アルコール性肝障害を悪化させる可能性がある |
| 副作用の報告 | 劇症肝炎や急性肝炎の症例が報告されている |
| 安全な利用法 | 過剰摂取は避け、特定疾患のある方は医師に相談を |
筋力トレーニングが美肌に貢献、皮膚老化の改善に関与する事が報告 ※参考論文有
立命館大学スポーツ健康学部の教授らのチームが、ポーラ化成工業株式会社と共同し発表。
有酸素運動と筋力トレーニングの両面は皮膚の弾力性と真皮構造を改善させる事、特に筋力トレーニングは真皮の厚みを増加させ、若々しい外見に貢献する可能性がある事を世界で初めて明らかにさせたと発表。
研究成果は6月23日、日本時間22時に、米科学雑誌「Scientific Reports」にて掲載。
ポイントとして、
➀有酸素性運動と筋力トレーニング(レジスタンストレーニング)は、どちらも皮膚老化を改善。
②筋力トレーニングは加齢によって薄くなり見た目の若々しさに関連する真皮の厚み改善。
③運動による血中成分の変化と、それによる真皮の細胞外基質の増加が関与。
最近まで運動は、脳や筋肉の老化に対してアンチエイジング効果を示していましたが、皮膚に対しての効果には未熟でした。
特に筋力トレーニングの皮膚に対する効果については世界的にも先行研究がなくメカニズムも不明だった模様。
しかし、本研究により、筋力トレーニングが健康だけでなく美肌にとっても良い作用がある事が科学的に証明。
研究者らは「運動するメリットをまたひとつ明らかにできた」と話し、
「年齢を重ねても健康で美しく、彩りある人生を歩む人が一人でも多く増える事を願っています」
参考論文
- 論文名: Resistance training rejuvenates aging skin by reducing circulating inflammatory factors and enhancing dermal extracellular matrices
(レジスタンス運動は血中の炎症因子を減少させ真皮の細胞外基質を増加させることにより皮膚の老化を改善する) - 著者: Shu Nishikori (立命館大学スポーツ健康科学研究科、ポーラ化成工業株式会社 フロンティアリサーチセンター) Jun Yasuda(立命館大学スポーツ健康科学研究科 ※研究実施当時 )、 Kao Murata(立命館大学スポーツ健康科学部 ※研究実施当時)、 Junya Takegaki(立命館大学スポーツ健康科学部 専門研究員)、 Yasuko Harada(ポーラ化成工業株式会社 フロンティアリサーチセンター)、 Yuki Shirai(ポーラ化成工業株式会社 フロンティアリサーチセンター)、 Satoshi Fujita(立命館大学スポーツ健康科学部 教授)
- 発表雑誌: Scientific Reports
- 掲載日: 2023 年6 月23 日(金) 22 時(日本時間)
- DOI: 10.1038/s41598-023-37207-9
