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2025-10-09 08:22:00

足がつるのはなぜ?その原因と予防に「電解質」

攣る(つる)理由

「運動中や夜中に、急に足がつった…」


そんな経験をした方は、決して少なくないでしょう。

 

足がつる、いわゆる“筋痙攣”の原因としてよく挙げられるのが、以下のような要因です:

 

  • 水分不足・栄養不足

  • ナトリウムなどの塩分不足

  • 寒暖差や急激な冷え

  • 筋肉の過労や疲労物質の蓄積

 

ただし、実のところ「なぜ足がつるのか」については、医学的には完全に解明されていないというのが現状です。

■ 電解質不足は有力な原因の一つ

 

近年、有力な原因とされているのが「電解質のバランスの乱れ」です。

 

電解質とは、体内に取り込まれたナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルがイオン化した状態を指します。


これらは、神経の伝達や筋肉の収縮、体液の浸透圧調整などに重要な役割を果たします。

 

運動中に大量の汗をかくことで、ナトリウムやカリウムなどの電解質が体外に失われ、その結果、神経と筋肉の連携に支障が出て「つる」ことがあるのです。

 

■ 電解質と神経伝達の関係

 

もうひとつ注目したいのが神経系の働きです。

 

筋肉は、脳や脊髄から送られる電気信号によって動きますが、この伝達にも電解質が関与しています。


特にカルシウムイオンは筋肉の収縮に直接関わり、ナトリウム・カリウムは神経の電気的興奮を伝えるために必要不可欠です。

 

つまり、電解質の不足によって神経伝達が乱れ、異常な筋収縮(=つる)を引き起こす可能性があるのです。

 


■ 予防には「事前の摂取」がカギ

 

攣り(つり)を予防するためには、次のようなポイントが重要です:

 

  • 汗をかく前にスポーツドリンクなどで電解質を摂取しておく

  • 特に暑い日や高強度の運動前には意識的に補給する

  • カリウムやマグネシウムを含む食品(バナナ、ナッツ類、ほうれん草など)も日常的に摂取する

 

なお、電解質は余分に摂っても腎臓が調整して尿として排出してくれるため、多少多めに摂る分には問題ありません(※腎機能が正常な方の場合)。

 


■ 関連する参考文献(学術論文)

 

  • Schwellnus, M. P. (2009). Cause of exercise associated muscle cramps (EAMC) – altered neuromuscular control, dehydration or electrolyte depletion? British Journal of Sports Medicine, 43(6), 401-408.
    → 足がつる原因に対して「電解質の枯渇と神経制御の異常」が有力説であると述べています。

  • Miller, K. C. et al. (2010). Sodium balance and muscle cramping during exercise: a controlled study. Journal of Athletic Training, 45(1), 36–44.
    → ナトリウム補給によって筋痙攣の頻度が減少するという実験結果。

  • Jung, A. P. et al. (2005). Electrolyte loss and muscle cramps in athletes. Current Sports Medicine Reports, 4(6), 297-301.
    → 発汗による電解質喪失が痙攣と関連している可能性について述べたレビュー。

「足がつる」メカニズムはまだ完全には解明されていませんが、電解質の不足が有力な原因の一つであることは間違いありません。


水分補給とともに、ナトリウムやカリウムを意識的に摂取することが、つりの予防に繋がります。

 

 

運動前や発汗が多い環境では、ぜひ「電解質補給」も意識してみてください。

 

2025-10-08 17:38:00

最新の知見:乳酸(ラクテート)は疲労物質ではない?

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最新の知見:乳酸(ラクテート)は疲労物質ではない?

 

まず、「乳酸=疲労物質」という考え方自体が、運動生理学の分野では見直されてきています。

 

乳酸(ラクテート)の正しい理解

 

  • 運動強度が上がると、グルコース(あるいはグリコーゲン)を使ってエネルギーを得る過程で解糖が活発になり、ピルビン酸→ラクテートという代謝過程が関与します。

  • かつては「乳酸(lactic acid)が筋肉を酸性化させ、筋収縮を妨げる → 疲労を引き起こす」と説明されることが多かったですが、これは簡略化された誤認です。

  • 最新のレビューでは、ラクテートはむしろ代謝燃料として使われたり、組織間のエネルギー交換(“ラクテートシャトル”仮説)に関与することが示唆されています。 Frontiers+3PMC+3PMC+3

  • 例えば “Modern Perspective of Lactate Metabolism” では、「ラクテートの存在が疲労を引き起こすというより、むしろストレス下で生体が代謝を維持/調整する手段の一部である可能性がある」との見解が示されています。 PMC

  • また、“Lactate doesn’t necessarily cause fatigue: why are we surprised?” というレビューでも、乳酸=疲労物質説に対する批判が述べられています。 PMC

  • さらに、遅発性筋肉痛(DOMS:筋肉痛・こわばりなど)との因果関係についても、乳酸は長時間残留せず、痛みの時間経過とも一致しないという理由から、乳酸が主因ではないとする報告があります。 PMC+1

  • アウトサイド系の解説でも「乳酸は実は悪者ではない(“Lactic acid has long been villainized … new research shows it doesn’t impair muscle function”)」という記事もあります。 Outside Online

 

これらから、「乳酸が疲労の主たる原因であり、それを除去すれば回復する」という単純なモデルは、現代の運動生理学では支持が弱くなってきています。

 

クエン酸(シトリック酸)そのものの効果を調べた研究

 

それでは、クエン酸が疲労や運動パフォーマンスに対して何らかの効果を〈科学的に〉示した研究はあるのでしょうか。以下、代表的なものをいくつか紹介します。

 

研究名/論文 内容・結果概要 解釈の注意点
Effects of Citric Acid and L‑Carnitine on Physical Fatigue 被験者にシトリック酸を投与したところ、生理的ストレスを低下させ、肉体的疲労を軽減する可能性があるとの結果。 PMC+2PubMed+2 小規模研究・被験者条件・プラセボ対照の厳密性などを吟味する必要あり。
Effects of citric acid oral intake before low intensity exercise on blood lactic acid and feeling of fatigue 低強度運動前にクエン酸(1,000 mg)を摂取することで、ラクテート濃度および疲労感が軽減されたという報告。 ResearchGate 「低強度運動」「少人数」「感覚評価を含む」という点から、一般化・強度の高い運動への適用には注意が必要。
Fatigue Alleviation Mechanism of Citric Acid Determined by Gene Expression 動物モデルで、クエン酸摂取が糖新生促進、炎症抑制などを通じて疲労軽減に寄与する可能性を示唆。 Semantic Scholar+1 動物実験 → 人間適用には慎重な解釈が必要。遺伝子発現変化だけでは「疲労回復」と直接結びつけづらい。
Effects of Dietary Citric Acid on Metabolic Indicators and Gene Expression マウスにおけるクエン酸経口投与で、運動下での乳酸蓄積抑制やTCA回路活性化は確認できなかったとの報告。 SCIRP 条件(断食状態など)が特異的であったり、運動介入がない場合も含まれていたりするので、運動時応答を捉えきれない可能性あり。

これらを総合すると、クエン酸に「疲労軽減・回復促進効果がある可能性を示す予備的なエビデンス」は存在しますが、「強度の高い運動後の疲労回復に対して確実に効果がある」と断言できる十分なエビデンスは、現時点では限定的です。

さらに、もし「乳酸除去/分解」という作用機序を主張するならば、前述のようにそもそも「乳酸=疲労物質」という仮説が見直されつつある現在では、その因果仮説を証明しなければ説得力が弱くなります。

また、クエン酸が実際に体内でどこまで早く分布し、どの程度ミトコンドリアやTCA回路に作用できるかなど、薬物動態・代謝過程も慎重に考える必要があります。

 

結論(現時点の総括)

 

  • 「クエン酸を飲むと疲労が回復する」という主張は、古くから広まった通説であり、体感として支持されやすいものですが、最新の科学的知見ではその効果を明確に支持する強い証拠は十分ではありません。

  • また、乳酸(ラクテート)を疲労物質とみなすモデル自体が、近年の運動生理学では再検討の対象になっており、「乳酸を除去すれば疲労回復する」という因果関係モデルは単純すぎる可能性があります。

  • 一方で、クエン酸摂取がストレス軽減や炎症抑制、糖新生促進などを介して「疲労感軽減」に寄与しうる可能性を示す研究も存在します。ただし、これらは多くの場合条件付き・限定的な実験・動物モデルによるものであり、人間の高強度運動後疲労への普遍的適用には慎重さが求められます。

 

 

したがって、HP記事にまとめる際には、「クエン酸は疲労回復に効果あり、とは断定できない」「しかし仮説・可能性として興味深い」というスタンスを取る方が、科学的信頼性を保てます。

2025-10-07 20:30:00

ビタミンD合成は食事では難しい、日光を浴びて合成させるのが有効

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表を作りました。

 

骨粗しょう症を防ぐビタミンDを得るには一般的に

 

➀紫外線による合成

日光の紫外線を浴びて皮膚で合成される。

 

⓶食事で摂取

体内のビタミンD摂取は食事由来が約2割、紫外線由来が約8割。

 

食事で補給するのが難しいのが現実。

 

よって紫外線を浴びて合成させなければいけません。

 

具体的に合成させるには?表を参照してください。

 

肌の露出度10%(半袖半ズボン)で直射日光を30分間当たる場合、必要量の3分の1~6分の1(800IU合成)。

 

肌の露出度50%以上(水着の場合)で直射日光を30分間当たる場合、必要量を満たせます。

 

要するに肌の露出度が多いほどビタミンD生成量が増え、短時間で合成できるということ

 

しかし、そうは言っても直射日光に抵抗がある。という人。

 

木陰でもビタミンD合成は可能。

 

オーストラリアのサザンクイーンズランド大学の報告では直射日光の約52%の紫外線が届く。

 

直射日光30分=木陰60分

 

同じ量のビタミンDが合成されます。

 

しかしここでNGがあります。

 

日焼け止めは有り?(日焼け止め塗ってもビタミンDは合成できる?)

 

車の中でもOK?(窓ガラス越しでビタミンDは合成できる?)

 

結論は両方NGです。

 

もうひとつは皮膚がんは大丈夫か?それは水曜日配信のLINE@にて配信します。

2025-10-06 16:06:00

目的によって使い分けるエアロバイク

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エアロバイク(ステーショナリーバイク)。

 

ハニーラルヴァ大田原や黒磯店にも設置されています。

 

体重負荷が下半身にかからないので怪我を避けれるところがポイント。

 

しかし、脚しか使わないので局所的な筋疲労が起きやすく、心肺機能を鍛えたりエネルギー消費を目的とした際には効率が高い種目ではありません。

 

使用する際のポイントとしては、1分間に60~100回転程、高負荷低回数で使用する場合は筋力アップ。低負荷高回数心肺機能アップ。目的によって負荷レベルのかけ方が変わってきます。

 

シートの高さでのポイントとしては

 

母指球でペダルを踏んだ時:

 

つま先でペダルを踏んだ時は足が一番下にある時に膝がやや曲がっている事。

 

かかとでペダルを踏んだ時:

 

かかとでペダルを踏んでいる時は膝が伸び切る程

 

この位置のシートの高さが効率の良い運動ができる高さと言われています。

2025-10-05 02:32:00

飲料水の遊離糖類表示を気にする事で防げる病気

飲料水の遊離糖類表示を気にする事で防げる病気

表を作りました。

 

加糖清涼飲料や加糖炭酸飲料など、あまい飲料に入っている遊離糖。

 

これらを多く含む飲料は虫歯、肥満、糖尿病などの生活習慣病のリスクになるとされています。

 

日本の厚生労働省ではどれくらいの糖類を摂取すると健康に影響が出るのか、また現在日本人がどれくらいの糖類を摂取しているかについてほとんど明らかになっていないため摂取量の上限が設定されていません。

 

アメリカ心臓学会は遊離糖の1日の摂取量を男性36g、女性24gとしています。

 

2015年のWHOガイドラインでは肥満や虫歯を予防する目的では1日の遊離糖類摂取量を総カロリーの10%未満に減らすコトが強く推奨されています。

 

さらに総カロリー摂取量の遊離糖類を5%未満、おおよそ25gに抑えると、より健康につながると推奨しています。

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