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上体と接続部の体幹が引き締まればおのずと下半身はエクササイズされます
今月後半に行っている「伸ばす縮める」運動、
他のテーマを2週間で変えてる「ひねる」運動。そして「丸める反る」運動。
今回の「伸ばす縮める」運動も上半身で伸びた運動が体幹部のローカル筋肉をしっかり使えてることで、
ウエスト周りヒップにもにも関係する、大腰筋を含めた腸腰筋に伝わります。
腸腰筋に伝えればそのまま下半身の外側広筋や大腿直筋、内側広筋を含めた大腿四頭筋にも伝えられることができます。
身体の3分の2は下半身に筋肉が集まっているので、下半身を動かせれば運動量が上がり代謝をアップさせることができます。
ハニーラルヴァではボクシングミットだけじゃなく、キックミットを使いできるだけ効率よく下半身運動を促進させています。
「伸ばす縮める」運動はもちろん上半身の筋肉にも通じていますし、しっかり伸ばせることで僧帽筋や広背筋脊柱起立筋という
広範囲な背中の筋肉に直結させることができます。
それに合わせ「下半身筋力トレーニング」も今月後半のテーマにもなっています。
しっかりとした「伸び」「縮み」がひとつひとつ意味のある筋肉運動になっています。
攣る(つる)理由
脚がツッタ・・・
など経験したことがある方も少なくないのではないでしょうか?
よく栄養や水分がが足りてないから?または塩分(ナトリウム)が少ないから?
急激な冷え、または熱中症の寒暖差?または激しい運動による筋肉疲労?
実際はまだ解明されていないのが正直なところなんです。
しかし、ひとつ大きな原因として電解質不足とも言われています。
ちなみに電解質は「ミネラル」ではありません。
よく、電解質=ミネラルのような表示があるモノがありますが違います。
「電解質」とは体内に入ってきたミネラルが「イオン化」した状態が電解質になります。
主な電解質としてナトリウムイオンやカリウムイオンがあります。
血中の浸透圧を調整する時に必要となるのが電解質。
スポーツなどの発汗によって多く汗を出してしまったり、暑い場所の運動で電解質が外に出てしまい体の中の濃度が偏ってしまう事があります。
そんな時に「攣る(つる)」という症状が出るとも言われています。
その予防として、大量の汗をかく前にスポーツドリンクなどで電解質を摂取するというのが理想的になります。
「電解質が不足すると足がつりやすい」のもうひとつの原因として、神経の不具合こちらの原因もあります。要するに神経伝達の不調で起こる、筋肉の強い収縮。
現段階では「攣る(つる)」ということが科学では解明されていないのが現状。
これから時間が経つにつれ少しづつ解明されてはいくでしょうが、その前の予防策のひとつとして「電解質」は頭に入れておくのが得策なのかもしれません。
電解質を多く摂る分には腎臓で尿になって体外に排出してくれますので、なるべく多く摂取することが大切です。
頭に入れておきましょう③ー➀最後に脂質はどうエネルギーに変わっていくか?
最後は脂質の代謝について。
口から入った脂質は十二指腸にいきます。
十二指腸で膵臓の膵リパーゼという消化酵素によって分解されます。
膵リパーゼは膵液という水にまざっています。
水となじみにくい疎水性の脂質(トリグリセリドやコレステロールなど)は膵リパーゼの効果を受けにくいとされています。
そこで胆汁。
これが十二指腸に入ってきます。
胆汁の成分は脂質を乳化します。
そして膵臓からの膵リパーゼを含む膵液によって脂質がさらに小さく分解され、小腸から吸収されます。
消化酵素が含まれてはないのが胆汁。消化が役目ではなくあくまでも「乳化」のみ。
消化酵素が含まれているのが膵液です。
食べ物から摂取される脂質には中性脂肪(トリグリセリド)が含まれています。
膵液の膵リパーゼによって中性脂肪が分解。
そして小腸から吸収。
小腸で吸収は他のグルコース(糖質)とアミノ酸(タンパク質)と同じですね。
吸収された中性脂肪は小腸内で再合成されます。
そしてリンパ管を通って全身に運ばれます。ここからは先の2種類と違いますね。
グルコースとアミノ酸は小腸から肝臓に運ばれますが、中性脂肪はリンパ管。
※一部の脂質であるグリセリン単体や中鎖脂肪酸は肝臓へ運ばれます。
続きは明日。頭に入れておきましょう③ー②に続く
頭に入れておきましょう②次はタンパク質がどうエネルギーになっていくのか?
タンパク質代謝。
グルコースと同じ、分解されたタンパク質のアミノ酸が小腸に吸収され肝臓に運ばれます。
タンパク質は、20種類のアミノ酸をペプチド結合で繋げてタンパク質が作られます。
20種類のアミノ酸のうち、体内で合成できないアミノ酸を必須アミノ酸と言います。
必須アミノ酸は食事などで取り入れなくてはいけません。
肝臓で作られたアミノ酸は血液中に送られ各細胞に運ばれます。
血液中に流れるタンパク質を血しょうタンパク質と呼ばれています。
血液中には100種類以上のタンパク質が存在しています。
タンパク質の役目として、肝臓で作られたタンパク質であるフィブリノゲンが止血作用の中心的な働きもしています。
アミノ酸は体内に一定量以上あると分解されてしまいます。
グルコースはグリコーゲンとして体内に貯蔵。
脂質は中性脂肪としいて貯蔵。
ですがアミノ酸は分解されます。
アミノ酸が分解されると有害なアンモニアが発生(必要なアンモニアもあります)。
肝臓は有害なアンモニアを尿素回路で尿素へと変換して無毒化します。
肝臓は解毒の働きをしてくれるのも以前記事で書いています。
そして血液中に尿素を放出します。
尿素は腎臓へ運ばれ尿として体から出ていきます。
アミノ酸は窒素を含むので除去する時にアンモニアが発生。そして肝臓で解毒されます。
肝臓に障害があると、アンモニアが除去されず脳へ運ばれてしまいます。
それが病気に繋がります。
頭に入れておきましょう➀まず糖質がどうエネルギーになっていくのか?
ひとつひとつ分解して説明していきます。
今回は糖質。
三大栄養素(タンパク質・脂質・糖質)は代謝によってATPアデノシン三リン酸を産生します。
これが加水分解され、アデノシン二リン酸に変わる時にエネルギーが生まれます。
糖代謝。
食べた糖質はアミラーゼによって分解されて、単糖類(グルコース)になり小腸から吸収されます。
そのあと門脈を通って肝臓に運ばれます。
グルコースはブドウ糖とも呼ばれます。
肝臓から血液中にグルコースは放出されます。
血液中のグルコース濃度の事を血糖値と呼ばれています。
血液中にグルコースが十分足りていれば、グルコースをくっつけてグリコーゲンとして肝細胞(おおよそ100g)に貯蔵します。
余分なグルコースをグリコーゲンとして貯蔵するんです。
逆に血液中のグルコースの量が少なくなった時、グリコーゲンを分解して血液中に放出。
よって肝臓は血糖値の調節の役割もあります。
筋肉もグルコースをグリコーゲンとして筋細胞内に貯蔵(おおよそ300g)しますが、筋肉の場合は低血糖時でもグルコースを放出しません。
筋肉収縮をするためのエネルギーとしてグリコーゲンは使われます。
さらに空腹状態(糖質制限など)が続くと、肝臓のグリコーゲンが底をつきます。
その時間は約12時間。
そうなると血糖値が下がってしまうので、肝臓は糖質以外からグルコースを作ります。
まずは筋肉です。
乳酸や筋肉のタンパク質を分解。
そして中性脂肪。
これらが肝臓に運ばれる。
これらの物質から糖新生が行われグルコースが作られるという仕組みです。
そして血液中にグルコースを放出して血糖値を調節。
肝臓はグリコーゲンの貯蔵量を超えるとグルコースは脂肪に変換され、肝臓や脂肪組織に貯蔵される。
これが糖質の仕組みです。
そして前述した通り、体内の糖質が不足したまま筋力トレーニングをしていると、体内のタンパク質が分解され筋肉がつきにくくなります。