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2026-08-11 21:57:00

なぜ筋肉を減らしてはいけないのか?(前半)

ダイエットするにはなぜ筋肉を付けながら痩せなくてはいけないか?(前半)

〜健康的なダイエットには「筋肉の維持」が欠かせません〜

 

「ダイエットをするなら筋肉をつけながら痩せましょう」と、耳にしたことはありませんか?


このアドバイス、実は最新のスポーツ栄養学・生理学の観点からも非常に理にかなっています。

 

● 筋肉を失う=代謝が落ちる

 

筋肉(特に骨格筋)は、安静時でもエネルギー(カロリー)を消費する「代謝の主役」です。


このエネルギー消費量は 基礎代謝(BMR) と呼ばれ、1日の消費カロリーの約60〜70%を占めるとも言われています。

 

筋肉が減れば、当然この基礎代謝も低下し、同じ生活でも太りやすく痩せにくい体質になってしまうのです。


👉(参考)Wang et al., 2010, Obesity Reviews

 

● 筋肉を維持すれば、体重が減らなくても体脂肪は落とせる

 

たとえば…

  • 体重60kg・体脂肪率20% → 脂肪量は12kg

  • 体重は60kgのままで体脂肪率18% → 脂肪量は10.8kg

 

つまり、体重はそのままでも1.2kg分の体脂肪が落ちていることになります。


しかも体重が変わらないということは、脂肪の代わりに筋肉量が増えているということです。

 

この変化は見た目に大きく影響します。体重ではなく「体組成(何で構成されているか)」が大切なのです。

 

● 極端な食事制限が危険な理由

 

体重を早く落とそうとするあまり、

 

  • 食事量を極端に減らす

  • 炭水化物や脂質を過度にカットする

 

などの無理なダイエットは、筋肉をエネルギー源として分解してしまう「カタボリック状態」に陥ります。

 

その結果…

 

  • 筋肉減少 → 代謝ダウン

  • 栄養不足 → 排便・排尿のコントロール低下

  • 水分不足 → 筋肉の7割が水なので、さらに筋肉量が減少

 

こうして体は「痩せにくく、リバウンドしやすい」状態に。

 

👉(参考)Tipton & Wolfe, 2001, Journal of Sports Sciences

 

 

● ダイエット成功のカギは「筋肉を守ること」

 

ハニーラルヴァでは、体重の変化よりも 体脂肪率の減少と筋肉量の維持・増加 に注目しています。

 

✔ 極端なカロリー制限を避ける
✔ 水分摂取を怠らない
✔ 筋力トレーニングを行い、筋肉を維持・増強する

 

これらを守ることで、リバウンドしにくく、見た目も引き締まった健康的な身体を作ることができます。

 

🔜 次回予告

 

 

次回は「筋肉(除脂肪体重)を減らしてしまうとどうなるか?」「筋肉が多いとなぜダイエットに有利なのか?」をさらに深掘りして解説します!

2026-08-10 20:53:00

一日に摂取したほうがいい水分量(ダイエット中の人も)表です

スクリーンショット (93).png

水分は「飲む」だけではない?

 

一日の水分摂取量は、体重や生活環境、運動量によって変化します。


特にダイエット中で、夏場に運動量が多い方は、通常よりも多めに水分補給を行うことが推奨されます。

 

とはいえ、毎日大量の水を飲む必要があるわけではありません。


水分は以下の3つの経路から体内に取り込まれています:

 

  • 食事(和食は水分含有率が高い)

  • 飲料(お茶・水など)

  • 代謝水(食べたものがエネルギーに変わる過程で生まれる水分)

 

このうち、「飲料」から摂る水分は1日の必要量の約70%が目安とされています。


これは欧米の研究に基づくもので、日本のように汁物や野菜の多い食生活では、食事からの水分摂取量が多くなる傾向にあります。

 

🔍【水分摂取量の目安】

 

健康な成人が必要とする1日の水分量の目安は、体重1kgあたり約30~40mlです(※暑さ・運動の程度により調整)。


例)体重60kgの人


→ 1,800ml〜2,400ml(うち飲料は約70%=1,260〜1,680ml)

✅ポイントまとめ:

 

  • 汗をかく量が多い日やダイエット中は、こまめな水分補給を意識
  • 「水分=飲料」ではなく、食事や代謝も含めたトータルで考える

  • 和食中心の生活では、飲料で摂る水の量は欧米より少なめでもOK

📚参考論文・資料:

 

 

  • Institute of Medicine (IOM). (2005). Dietary Reference Intakes for Water, Potassium, Sodium, Chloride, and Sulfate.

  • Sawka, M. N., et al. (2005). Exercise and fluid replacement. Medicine & Science in Sports & Exercise, 37(2), 377–390.

  • 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」より水分摂取基準に関する記載

2026-08-09 07:01:00

危険なダイエット方法⑤

危険なダイエット方法⑤

危険なダイエットシリーズも5回目で最後です。

 

今回はストレスがあると、ボディメイクが安定しない話をします。

 

ストレスがあるとコルチゾールというストレスホルモンが分泌されてしまいます。

 

コルチゾールは身体から分泌されるため、一概に不要なものという訳ではありません。身体から分泌されるものにはトレードオフといってよい事もあれば悪い事もある。双方の意味があります。

 

コルチゾール分泌の良い事と言えば、ストレスが発生し分泌が促されると、アドレナリンの活性が高まり、頻拍数が上がります。心拍数が上がる事で血流が上がり、スピーディーにエネルギーを身体に送れるようになります。

 

ポジティブな役割もあるコルチゾールですから、必要な時に必要な分の出し入れができるのが理想ですよね。

 

だからと言ってホルモンの出し入れをコントロールするのは意識的にできないので、不必要な時に出されるコルチゾールに気を付けておきましょう。

 

不必要な場合というのは、①長時間の運動 ②過度の空腹 ③不規則な睡眠

 

①長時間の運動

 

75分の時間の運動と25分の運動を比べた際、75分の運動が25分の運動より20%~30%分泌量が高かったという報告になっています。

 

しかし、コルチゾールが増えてもトレーニングによって、得られる筋肉の同化作用がその影響を上回る場合があるので、一概に長時間の運動が悪いという訳ではありません。ただ長時間の運動は分泌量が多くなるという事。

 

②過度の空腹

 

今までのシリーズで過度な空腹がダイエットには向いていない事も知ってもらえているとは思いますが、本来、3~5時間の感覚で食事を摂取するリズムが崩れ、大きく食事を摂取しない時間が増える事によって、外から栄養が入ってこない分の栄養を筋肉の分解などで補う際コルチゾールの分泌が多くなります。

 

③不規則な睡眠

 

最低7時間などの規則正しい睡眠リズムからズレ、徹夜などをした時にコルチゾールの分泌が多くなるとの報告があります。

 

コルチゾールの分泌量は朝が一番多い分泌量となっています。

 

その理由は起床後に受けるであろう、急な音や光などの刺激にのストレスに対する準備のためです。

 

※コルチゾールは朝の分泌量が多く、寝る前はこれの3分の2や3分の1程度に量が低下します。

 

規則良い生活習慣であれ、という事。

 

リズムがダイエットにも最低限必要という事を表しています。

2026-08-08 01:30:00

危険なダイエット方法④

危険なダイエット方法④

ダイエットで体脂肪は落としたいけど、筋肉まで落としてしまってペラペラな不健康な身体では勿体ありません。

 

落としたいのは体脂肪で筋肉を落としてしまってはボディメイクから遠ざかってしまいます。

 

筋肉は体の中で常に『異化』または『同化』を繰り返しています。

 

異化とは『分解』、同化とは『合成』

 

身体の生理機能は複雑で常に引っ張り合っています。

 

筋肉の同化が優位であれば筋肉が増え、分解が優位であれば筋肉は減ります。

 

ダイエットではカロリーを下げていくのでどうしても筋肉の分解との綱渡りです。

 

ダイエットでは消費カロリーより摂取カロリーを少なくするので、その分のエネルギーを体脂肪、グリコーゲン(炭水化物)、アミノ酸(タンパク質)で補っていく事になります。

 

この時に体脂肪の分解が優位になるよう、筋肉の分解をなるべく抑えるようにしなければいけません。

 

しかし、ここで糖質制限を行っていると、瞬発的な動きを使う筋肉のエネルギーの糖質が入ってきません。

 

そこで脂質や血液内を流れるアミノ酸、さらには筋肉を分解してアミノ酸を取り出し、それらで「糖質」を作ろうとします。

 

これが糖新生という生理機能になります。※糖新生は7時間~8時間で発生します。

 

この糖新生によって体外から入ってこない糖の代わりを体内で作ります。

 

これが筋肉が分解される最も大きな原因になります。

 

カロリーを極端に落した場合も、この糖新生を促進してしまいます。

 

タンパク質を多めに摂取して筋肉のバックアップに努めても、結局糖質制限をすると筋肉を分解してしまっているのです。

 

ではここで筋肉の分解を防止するため

 

タンパク質を過剰に摂取すれば良いのでは?

 

となりますが、腎臓に負担がかかってきてしまいます。その他、過剰なタンパク質摂取は脂質として蓄えられてもきます。

 

ダイエットしているのに脂質として蓄えられてしまっては本末転倒です。

 

それに筋力はタンパク質だけで出来上がっている訳ではありません。

 

筋肉に糖分(グリコーゲン)が蓄えられています。

 

糖質制限などで糖分を入れないと結果的に筋力が落ちていきます。

 

体内の糖分(グリコーゲン)の8割が貯蔵されているのです。

 

糖質制限で糖分を摂取しない➡溜めてある糖がなくなり筋肉がしぼむ(はりがなくなる)➡さらに糖を作るために筋肉を分解して糖新生を行う➡糖新生で糖を作る

 

糖を摂取しないと筋肉が減り、それを糖新生で補う。

 

これの繰り返しになってるのが糖質制限です。

2026-08-07 09:37:00

危険なダイエット方法③

危険なダイエット方法③

糖質制限について触れましょう。

 

糖質制限は短期的なダイエットには向いています。

 

糖質制限の方法は皆さんどのようにしていますか?

 

甘いモノを控える?炭水化物を控えめにする?

 

糖質制限とはケトジェニックダイエットと称されます。

 

ケトジェニックとは糖質を摂取しない代わりに脂質(正確には脂肪酸)からケトン体というエネルギーを作ります。

 

脂質を積極的に摂取し、このケトン体を糖質(正確にはグリコーゲン)の代わりのエネルギーとさせる方法です。

 

※通常の脂質代謝も変わらず行われています

 

このケトン体を作っている状態をケトーシスと言います。このケトーシスは前回の記事でも触れました。

 

このケトーシスの状態を維持するためには、炭水化物の量を1日の総摂取量の10%までに留めなければいけません。

 

少し甘いモノを控えている

 

炭水化物の量を減らしている

 

この程度では10%をゆうに超えてしまうでしょう。

 

一般的に1日のカロリー総摂取量がおおよそ2000kcalと言われている、活動量が普通の女性。

 

その10%が炭水化物の量となると200kcal。

 

1g炭水化物4kcalになるので50g

 

1日50gの炭水化物量に抑えないとケトーシス(糖質制限)の状態を維持できません。

 

糖質制限を行っているという皆さん、50gに抑えられていますか?

 

ご飯茶碗1杯がおおよそ約55gになるので、1日ご飯一杯も食べれません。

  

まず糖質が太るという事はないという事。

 

このシリーズの初めにも話した通り、

 

消費しているカロリーに対して摂取しているカロリーが多ければ

 

体重は増え

 

消費しているカロリーに対して摂取しているカロリーが少なければ

 

体重が減る

 

これが大前提になるので、脂質であろうが糖質であろうがタンパク質であろうがなにも変わりはありません。

 

最近のブームによって糖質制限患者のための治療法が流行りになっていますが、これも最初のシリーズで記載している通り、致命的な患者へのアプローチのための治療法にすぎません。

 

この糖質制限、短期的には体重を落とす事はできますが、12ヶ月の他のダイエットと比較した時に体重幅減少に違いが無いと報告があります。

 

長期的には向かないという事と、健康的ではなく、容姿が整えるのが難しいというウィークポイントがあります。

 

明日は糖質制限を行うと、どうしても筋肉が減ってしまう理由。相対的に筋肉を減らざるを得なくなってしまう事についてお話します。

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