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心拍数から運動強度を求めてみては?

人間の心拍数の正常値は1分間に60~100回とは言われていますが平均値はおおよそ60~70回。
心拍数が自分自身の運動能力を表しています。
心拍数が高くなれば行っている時は競技に対する自分自身の運動強度が高め、低ければ運動強度が低め。
フィットネスやエクササイズをする時、この心拍数を目安にして運動するのもひとつの手段です。
心拍数は身体活動を表してくれています。
主観的運動強度を数字で表したものがあります。
6~20の数字で自覚症状の疲労度を表しています。
「11」の『楽である』をその人の運動強度おおよそ60%、「13」の『ややきつい』を運動強度70%としています。
よって「ややきつい運動を目指したい」場合にどれくらいの心拍数がその人のちょうど良い心拍数なのか?
これを計算で出す事が出来ます。
これをカルボーネン法と言います。
例えば50歳の人が安静時心拍数が60で運動強度50%の運動をしていきたい、となった時。
220-50(年齢)-60(平常時心拍数)×0.5(50%運動強度)+60(平常時心拍数)
答えは115
115の心拍数を目指すのが50歳の人が「少し楽をしながら運動できている心拍数」となります。
他も例にすると35歳の安静時心拍数70で運動強度70%を目指す心拍数を出すのなら、
220-35-70×0.7+70
答えは150.5
35歳の人は150.5の心拍数を目指すと「ややきつい」トレーニングをしているというコトになります。
参考にして下さい。カルボーネン法。
体温を下げる良い方法のグラフを作りました【熱中症予防向け】

◆ はじめに
夏場のトレーニングや運動指導において、「熱中症予防」は命を守る重要な知識です。
これまで「首や脇の下を冷やすといい」といった方法が一般的でしたが、実はそれだけでは間に合わないという事実が、最新の研究で明らかになっています。
◆ 論文に見る「体温を下げるスピード」の重要性
熱中症患者の救急治療に関する研究(Casa et al., 2007)では、
「深部体温を1分あたり0.05℃以上のスピードで下げること」が治療成功の鍵であるとされています。
また、30分以内に最低でも1.6℃の体温低下が求められており、この基準を満たさないと回復が難しくなる可能性があるのです。
◆ よくある「冷やす部位」では遅すぎる
下図は、各冷却法によってどれだけ深部体温が下がるかを示したグラフです(仮にご提供のグラフをここに掲載)。
✅ 冷却部位別の深部体温低下速度(1分あたり)
首・脇の下・鼠径部:0.02〜0.03℃程度
全身に水道水+アイスマッサージ:0.06℃以上
つまり、「首を冷やす」などの局所冷却では、必要な速度(0.05℃/分)に届かず、熱中症のリスク軽減には不十分ということです。
◆ 効果的な冷却法とは?
研究や臨床の現場で効果的とされているのが以下の方法です。
◎ 全身冷却(Cold Water Immersion または水道水+アイスマッサージ)
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体全体を水で濡らし、氷水や保冷剤でマッサージ
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短時間で深部体温を効率よく下げられる
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特に運動直後や屋外での緊急対応に有効
◎ 冷水シャワー+扇風機(蒸発冷却併用)
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水+風の併用で皮膚からの放熱を促進
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屋内ジムでも実践しやすい方法
◆ まとめ
「冷やせばいい」ではなく、「どれだけ早く、深く冷やせるか」が重要な時代。