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塩と血圧
塩の話は今までもいくつかしてきました。
今回は塩を摂りすぎると体がついていけない理由について。
昔は塩が貴重で少ない環境でヒトは生活してきました。
そこで体には少ない塩分で血圧を維持するために、できるだけナトリウムを蓄えられるシステムが備わっています。
このシステムは石器時代から遺伝的に備わっているものです。
よって現代の塩の多い時代に体は適応できていません。
また、塩分を摂れるときにできるだけ摂っておこうとする行動も植え付けられています。
しかし現代は自由に塩分を摂取できることができてしまいます。
塩分も少ない環境には適応できても多い環境にはまだ適応できないというのがヒト。
まだというのも今の人の時代があと何万年経過すれば適応されるのかも分かっていません。
ですが、この数十年数百年で適応できるとは到底思えないでしょう。
糖分との関係にも似ていますね。
こうして現代人は摂取のし過ぎで血圧が上昇してしまうという訳です。
緊張の強張りが解けました
「緊張の強張りが解けた」
そう話してくれたのはハニーラルヴァの会員様。
緊張とは?
体が硬くなっていたのでリラックスをしていただけるよう努めていましたが、「リラックス」とは簡単ではなくどの指導者やトレーナーも最大のテーマと言っても過言ではないくらいです。
リラックスが伝えられればどんなテストや大会でも力を最大限発揮できるでしょう。
2:8、または1:9の割合で技術:リラックスが重要となってくるでしょう。
そんな中、僕はリラックスを表現するため連続ジャンプを見せました。
リラックスして連続ジャンプすると胴体に遅れて腕が上下に揺れます。
リラックスしていればしているほどその時間差は大きくなるでしょう。
ですがリラックスしていなければ連続ジャンプしても腕が遅れる事はありません。胴体にくっついているから。
でもその会員様はそれはその場でできても、違う動作に入るとまた緊張してしまいリラックスモードが保てていませんでした。
しかしその会員様自身で「気付いたからあることをやってみた」と話してくれました。
「お腹を丸めてみた」と。
骨盤が前傾になっていた訳じゃない会員様でしたが、一層骨盤を後傾しにお腹を丸めてみたと。
ドローインですね。そしてそれが姿勢の時に意識してもらっている「白樺のポーズ」にも繋がる。
その会員様もドローインは意識できていない訳じゃない方だったのですが100%意識できる事ができるようになったという表現の方が強いかもしれません。
でもこの会員様のように「ドローイン」や「白樺のポーズ」が理解できているからできた訳です。
大抵、お腹を丸めるという表現をしようとすると背中も丸まります。
これが猫背の出来上がりになるワケです。
猫背の原因としては肩回り背中回りの原因じゃなく骨盤が原因の事が多くあります。
これはただの猫背。
お腹が丸められると窮屈な状態になります。
それは腹筋の腹横筋も締まるし、骨盤底筋も収縮します。
よってお腹だけは窮屈になります。
でもこれがインナーマッスルを使えている証拠です。
そして僕も今一度リラックスしてジャンプを試してみると、胴体から腕が時間差で遅れてついてくる。
そして確かにお腹の奥に力は入っていました。
その会員様も「背中の力みは取れるんだけど、お腹は窮屈なんです」と。
これがその通り正解ですよね。
脱力とは違い、そのお腹の奥にしっかり力が入っている状態を「リラックス」。
脱力はただ力を抜いている状態。
また会員様から色々気付かせてもらえた日になりました。
ニートを増やせ!
いきなり唐突に申し訳ございません。
ニートと聞くとグータラする事、ではなく
Non Exercise Activity Thermogenesisの頭文字をとった
「NEAT」。
面白い資料があったので掲載します。
人間のカロリーエネルギーの半分以上は基礎代謝で消費しています。
その他に「運動」をしている人は一層カロリーエネルギーを消費できます。
運動をしていない人でも「日常の行動」がカロリーエネルギー消費の背中を押してくれます。
これを意識するのとしないのとでは雲泥の差。
しかし、便利になった世の中で昔と比べて圧倒的に少なくなったのは事実。
ですがこの日常生活の行動でのカロリーエネルギー消費はバカにできません。
立つ、歩く、何かを持つなど。
1日の消費カロリーは動きの少ない人でも約300㎉。
比較的多い人は800㎉にもなるんです。
かなりバカにできなくないですか?
その中でも「階段の上り下り」は日本のスポーツ競技を統括する日本体育協会の科学委員会がかなりの興味を示すほど。
階段だけじゃなくとも日常の意識の違いでずいぶんなカロリーを消費できます。
先ほどの「動きの少ない人」と「比較的多い人」の差だけでも500㎉。
半月で脂肪1kg分を消費できる差が生まれます・・・。
僕も記事を書いててこの違いは驚くほどです。
少し毎日を意識だけで、それを日常化するだけで変わるなんてラクなもんです。
PFCバランスの油
PFCバランスと聞いてすぐにピンと来る方。ピンと来ない方のためにもう一度。
PFCバランスとは、たんぱく質、脂質、炭水化物の三大栄養素バランスです。
厚生労働省推奨のPFCバランスでは
P=たんぱく質:13~20% F=脂質20%~30% C=炭水化物50~65%。
これはあくまでもの指標。
ダイエットや健康となるとこの厚生労働省の指標通りにはいきませんが、今日はこれを元に油を計ってみましょう。
三大栄養素の中で群を抜いてエネルギーになりやすい栄養素です。
たんぱく質や炭水化物は1gで4kcalに対して、脂肪は1gで9kcalにもなります。
脂肪は生命維持に必要不可欠ですが、この大きなカロリーを見て分かる通りそこまで摂取が必要なモノではありません。
厚生労働省の脂肪推進値を見ても20%となります。
ここで20%とはどのくらいか測ってみましょう。例えば一日2000㎉摂取の人の油摂取量は
2000㎉の20%で400㎉。400㎉を脂肪の重さにすると、約44g。
1800㎉摂取の方の脂肪は約40g。
普通の食事に関して、おおよそこの40g前後がいい値かなと思います。
そこで40gとは?
上の画像では20gを計量カップに入れてみました。
下は40gです。
こんなモノなんです。
これをフライパンに乗せると?かなり薄くなりますよね。
こんなモノなんです。
実質、食品にも必ず脂は含まれていますので調理用ではもっと少なくしなくてはいけません。
皆さんどうですか?
油、使っていませんか?
油の摂取は分かりやすく太る元にもなりやすいので注意して下さい。
体を温めるとヒートショックプロテインが生み出されます
温泉ソムリエとして、僕からLINE@やメルマガにサウナのでの健康的な効果なども配信しています。
その中で、ダメージを受けた細胞を修復させるたんぱく質としても有名なHSP(ヒートショックプロテイン)の話も出しました。
温泉もそうですが、運動して体温が上がるとたんぱく質の一種ヒートショックプロテインが増加するんです。
数十年まえであれば、ほとんどが肉体労働での仕事であったため、わざわざ「運動」をしなくても体は動かせていましたが、今では「運動」が完全に分けられてしまいました。
よって健康のために運動する、という事が必要になってきました。
運動をしてヒートショックプロテインが増える。
増加したヒートショックプロテインはストレス時に活動してくれます。
外傷などがあればそれを修復させるために動いてくれます。
しかし先ほど記述した通り日常生活レベルでは増加してくれません。
それほど数十年前からの生活習慣が激変してしまったのが理由。
鹿児島で行われた「日本リハビリテーション医学会」で愛知医科大学医学部 泌尿器科の論文が面白ったので記載します。
最低30分のランニングを2週間続けるとヒートショックプロテインの増加が確認されたと。
1日10分程度じゃ増加しない。
そしてキツイトレーニングや難しいトレーニングが=健康や体の強さ向上ではないのと同じように、やり過ぎるとHSPは減少してしまう結果になったと。
そういう観点からも何事にもほどほどが良く、やればやっただけ効果有と考えるのはどの分野の観点からも根拠がないという事。
だけど、だから最初からやらなくてはいいのか?という事ではなくて、どの話でもやり過ぎてやった事ある、経験した事がある人間が調節していくものだと感じる論文でした。
・・・お、話の観点がズレてきてしまった(笑)
とにかく体を適度に温めてHSPを増加させると外傷の修復にも強く、その後の耐性にも繋がることが研究で分かったと。
運動が健康やストレスの防御壁としても有効だという事を伝えたかった。
最初からコレだけ言えば良かったかな(笑)