②毎日更新の情報
骨活をすると老化予防になるのか?
骨を小さくして小顔にする?
小さくなるのを防ぎ、たるみを予防?
年齢を重ねた、たるみや老け顔を防止する骨活などがあります。
顔の骨が縮むと皮膚が余ってたるむ?
こういうキャッチコピーがありますが注意して下さい。
もし、頭蓋骨が縮む事があったとしても、皮膚がたるむ現象は起こりません。
皮膚はテンションが強く掛かっています。
例えば、しっかり張られたテントを切ったら勢いよく開くように、皮膚もテントと同じように張力がかかっています。
歳を重ねると張力は弱くなりますが、基本的には引っ張られています。
骨が小さくなって皮膚が落ちてくるコトはありません。
頭蓋骨が委縮して皮膚のたるみが出るとしたら、10%以上の骨の委縮が必要になります。
10%委縮、ようするに10%骨が縮む事になると、身長170cmの人は身長150cmちょっとになるはず。
そんなことはあり得ないですよね?
年齢を重ねると椎間板が薄くなっていて、背が縮むのは間違いありません。
それでも身長が2cm~3cm弱程度。
骨が小さくなって、身長が縮む事ではありません。
椎間板の27個の椎骨が0.1mmずつ潰れてやっとこの2cm~3cm。
0.1%~1%小さくなって顔の皮膚がたるむかというとたるみません。
顔の骨が縮む事はありません。
頭蓋骨が小さくなるので皮膚が余ってたるんでくるという理論の骨活がですが、皮膚がたるむための10%の影響が全身の骨には無関係で、頭蓋骨だけに影響出るなんてことはありません。
骨活をしてエイジングのたるみ予防にはなりません。
皮膚が小さくなり、老け顔になるコトはありません。
しかし
骨が小さくなる骨粗しょう症(オステオポロシス)はあります。
骨粗しょう症などの骨密度の現象は外見には影響ありません。
【健康な人】
【骨密度が低下している人】
骨活そのもの自体は有りですが、老化防止のための骨活に医学的根拠はありません。
寝たきりを予防するために歩いたり運動する骨活はありますが、アンチエイジングのための骨活は存在しません。
※東海大学医学部形成外科/北条元治氏の資料を参考にしています。
日本では美徳、海外では病気③-眠る子供は縦に育つ、寝ない大人は横に育つ-
「寝る子は育つ」
根拠は、睡眠を取ると成長ホルモンの分泌が豊富になり、子供は身体を大きくしたり、大人にとっては筋肉や皮膚に良い影響を与え、老化の予防を促したりするポジティブな需要があります。
ノンレム睡眠の一番深い深睡眠中(夜の前半)に最も分泌されます。
寝不足になると大人は肥満になります。
文字通り「寝ない大人は横に育つ」
小学生全体の推奨睡眠時間は10時間、高校生は8時間半です。
日本の学校の第一限目の時間帯や習い事の問題もあるので、日本の小学生高学年以降からはおおよそ睡眠不足になっているでしょう。
海外の学校では第一限目を遅くしているところもあるのですが、これを今の日本で行うと保護者との影響が大きく関わってくるのは間違いありません。
一般的にこれだけ10時間や8時間半の睡眠を取っている人は少数でしょう。
普通の日本人の大人の生活リズムを子供に押し付けてはいけません。
ですが、なかなか難しい人が多いのが現実。
子供と大人の生活リズム睡眠リズムを切り離す工夫が必要になります。
昼寝が必要なのは3~4歳まで。5歳以降は生物学的に昼寝は不必要です。
日本の論文の中に、5歳~18歳(小児)の脳のMRI画像を取り、海馬と呼ばれる短期記憶を司る箇所のボリューム(大きさ)を測ると、睡眠時間ととても相関が強く、良く寝てる方の子は海馬が大きく、睡眠時間が足りない子は海馬が小さい事が判明しました。※アルツハイマー病で最初に障害されるのは海馬
眠る子供は縦に育つ、寝ない大人は横に育つ
※アメリカ合衆国の医学博士で現筑波大学の国際統合睡眠医科学研究所の柳沢正史先生の言葉を抜粋。
日本では美徳、海外では病気②ー無呼吸症候群を防ぐにはー
自分のイビキで起きてしまっている方もいらっしゃっていませんか?
以前は肥満の人の病気だと考えられてきた
睡眠時無呼吸症候群
男性に多く、閉経後の女性にも多い無呼吸症候群。
脂肪が多いと舌の奥に脂肪が多く付き、その分、気道が狭くなり、仰向けになった時に舌根が落ちてしまって無呼吸症候群になってしまいます。
いびき対策としては無呼吸症候群になる時は仰向けで寝ている時。
横向きの側臥位であれば、無呼吸症候群にはなりません。
よって、抱き枕などの手段を使うのが良いと思われます。
抱き枕を使うと、体重が分散されるため長く横向きの状態を保持できます。
横向きに寝るだけだと、肩や腰に圧力がかかり無意識に仰向けになるパターンが多く、結局無呼吸症候群に落ちていく事になってしまいます。
これは肥満者のみに限らず、骨格によって(弥生顔、縄文顔など)無呼吸になりやすい、なりにくいの違いがあると言われています。
同じ骨格であれば痩せている程、無呼吸症候群にはなりにくいと言われています。
無呼吸症候群の重症患者の場合、CPAPという風を送るマシンをで改善させる方法もあります。
劇的に改善する患者もいるとの事で、1時間2時間の睡眠不足を解消してくれるとの事。
※アメリカ合衆国の医学博士で現筑波大学の国際統合睡眠医科学研究所の柳沢正史先生の言葉を抜粋。
日本では美徳、海外では病気①ーノンレム睡眠とレム睡眠の勘違い
徹夜は美学とされてしまうのが日本。
睡眠不足が病気だという事を自覚していない人が多いのも日本。
世界で最も睡眠不足な都市は東京です。※平均睡眠時間はおおよそ5時間28分
会社の会議でも電車でも学校でも、寝てしまう人はいるのが日本。
日本人が見ると日常的な光景でも海外の人が見ると珍事件とされています。
病気だと思われている事。
実際、馬鹿にならない現実はGDPで経済負債が招く経済損失が3%。
逆の言い方をすれば、国民がしっかり睡眠をとる事ができれば3%の経済成長が約束されているという事。
睡眠と言うのは、ノンレム睡眠とレム睡眠を約1時間30分のサイクルを繰り返しています。※ノンレムが先にきます。
夜の前半は、深い睡眠のノンレム睡眠。
夜の後半はレム睡眠。
ここで間違えている情報で、レム睡眠は浅い睡眠と表記されたり発信されたりしているものがあります。
レム睡眠は外界刺激に対して脳が隔離されている状態なのでそれなりに深い睡眠という事。
要はレム睡眠は浅い睡眠という訳ではないという事。
ここで衝撃的なデータを添付します。
レム睡眠の比率が5%減るごとに総死亡率が13%増える
というデータが出てしまっているという事。
レム睡眠が少ない人は10年後には3分の2ほどになってしまうという事。
夜の前半の睡眠も大事ですが、レム睡眠も大事という事。
巷にあふれる情報で「最初の1サイクル2サイクルがきちんと寝れば大丈夫」というコトはない事。
結局は睡眠すべてが大事で深いノンレム睡眠やレム睡眠、どちらも大事です。
※アメリカ合衆国の医学博士で現筑波大学の国際統合睡眠医科学研究所の柳沢正史先生の言葉を抜粋。